“幕末男子”を育てた松下村塾 現代の志士を育てるのはネット?
大河ドラマ『花燃ゆ』は、吉田松陰の妹・文の目線から、明治維新の精神的リーダー松陰と、彼が主宰した私塾・松下村塾の塾生達を描く青春ドラマ。“幕末男子の育て方”というキャッチコピー通り、高杉晋作、久坂玄瑞など塾生の姿が生き生きと描写されている。
ドラマの舞台になった松下村塾だが、名だたる維新志士を生み出したというからには、秀才達が集う名門塾を思い浮かべる方も多いかもしれない。しかし実は、松下村塾は、松陰が実家の一室を使って、近所に住む下級武士の子弟を教えていたのが始まりの、ごくささやかなものだった。
また、下級武士の他にも町人、農民など、さまざまな身分の者を受け入れていた。そもそも、当時、学ぶ機会を与えられたのはごく一部の人々のみで、学びたくても塾に通えない人は多く、庶民の間では、教育機会は限られていたのである。身分や階級を問わずに幅広く門戸を開き、維新志士を多数輩出した松下村塾は、当時としてはかなり先進的な塾だったと言えるだろう。
一方、現代の日本ではありがたいことに、やる気があれば誰でも学ぶことができる社会となっている。特にネット時代の今、教育に関するあらゆる情報を入手することが可能だ。しかし、この情報過多時代、本当に有用で価値のある情報を選別することは難しくもなっている。
そんな時に重要なのは情報の取捨選択能力。たとえば教育・学習情報を発信する情報サイト「Learning Park(ラーニングパーク)」では、保護者はもちろん、中学生・高校生本人が知りたい情報を提供している。「学習」の項目には、諏訪東京理科大の篠原菊紀教授による「記憶力が高まる勉強法『頭に残る復習』」、「進路」の項目には「医学ってどんな学問?」「世界で活躍する建築家に聞く、進路の選び方」などを掲載。受験や定期テストにも役立つ勉強法から、将来の進路選択の材料まで、コンパクトに読みやすくまとめられている。こうした有用なサイトを上手く利用することも、学習向上のポイントと言えよう。
経済的にも教育面でも、幕末当時とは比べられないほど格差は縮まった現代。吉田松陰に直接、教えを請うことができた“幕末男子”は一握りだったが、今なら本人が望みさえすれば誰でも質の高い教育を受ける、もしくは「かじる」ことはできる。学びたくても学べなかった幕末の人々から見れば、現代は実にうらやむべき時代なのかもしれない。
<<関連リンク>>「Learning Park(ラーニングパーク)」http://learning-park.net/
記憶力が高まる勉強法 「頭に残る復習」http://learning-park.net/kou/k20150212-01.html
(Photo by Peter Roan)
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