シャープ製スマートフォンは『GALAPAGOS』のコンテンツ配信サービスに接続へ スマートフォン事業説明会を開催
シャープは11月15日にスマートフォン事業説明会を開催。同社のスマートフォン分野での取り組みについて、情報通信事業統括の大畠昌巳氏がプレゼンテーションを行いました。同社は12月に電子ブック配信サービスと専用端末『GALAPAGOS(ガラパゴス)』を提供することを発表していますが、来春には『GALAPAGOS』とスマートフォンが接続し、コンテンツ配信サービスを提供することが明らかになりました。
大畠氏によると、『GALAPAGOS』とはあらゆる端末から接続してサービスを受けられる、シャープのユビキタス戦略の名称とのこと。第1弾として発表した電子ブック配信サービスと専用端末が『GALAPAGOS』で、ソフトバンクモバイルから12月に発売されるAndroidスマートフォンも『GALAPAGOS』。同社のコンテンツ配信サービスと、それに接続する端末すべてが総称『GALAPAGOS』ということになるようです。
同社は冬から春にかけて、au向けに『IS03』と『IS05』、ソフトバンク向けに『GALAPAGOS SoftBank 003SH』と『GALAPAGOS SoftBank 005SH』、ドコモ向けに『LYNX 3D SH-03C』と、合計5機種のAndroidスマートフォンを提供します。これらすべては来春に『GALAPAGOS』に接続し、コンテンツの購入と視聴が可能になる予定。
提供されるコンテンツは、新聞や本・雑誌、コミックなどの電子書籍だけでなく、ムービー、音楽、ゲームといったエンターテインメント系コンテンツも含まれます。3Dディスプレーを搭載する『GALAPAGOS SoftBank 003SH』と『GALAPAGOS SoftBank 005SH』『LYNX 3D SH-03C』向けには、3Dゲームや3Dムービーの提供も予定されているとのこと。
これに合わせて、同社は11月15日からスマートフォン向けポータルサイト『SH! SH! SH!』を『GALAPAGOS SQUARE』と改称してリニューアル。12月1日には、同サイトで3D画像や動画のコンテスト『スマートフォン 3Dコンテスト』を開催すると発表しました。入賞者にはブルーレイ内蔵テレビやブルレイレコーダー、電子辞書などの賞品を用意しているとのこと。3Dゲームのコンテスト開催も検討しているそうです。
今後はエンターテインメントコンテンツだけでなく、eコマースや医療、BtoB、教育といったコンテンツにも『GALAPAGOS』を対応させていくとのことで、コンテンツを軸にしたユーザーの囲い込みを狙っている模様。今のところ大まかな概要しか見えてきませんが、シャープがAndroid端末とコンテンツサービスにかける意気込みは感じられます。
『GALAPAGOS』の名称の由来として「常に新鮮なユーザー体験をもたらすサービスと端末の“進化”の象徴として、イギリスの地質学者・生物学者のチャールズ・ダーウィン(1809-1882)の“進化論”で有名なガラパゴス諸島に由来」と発表されていますが、通信キャリアの戦略とは別にメーカー主体で進めていく独自路線で、シャープは“進化の楽園”を築くことができるのでしょうか。
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宮原俊介(エグゼクティブマネージャー) 酒と音楽とプロレスを愛する、未来検索ブラジルのコンテンツプロデューサー。2010年3月~2019年11月まで2代目編集長、2019年12月~2024年3月に編集主幹を務め現職。ゲームコミュニティ『モゲラ』も担当してます
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