ネットジャーナリズムは儲かるのか(ガジェ通日誌 深水英一郎)

どうしたらネット・ジャ-ナリズムをつくることができるか

先日、日本インターネット報道協会の勉強会に参加させていただきました。
実はこのガジェット通信、日本インターネット報道協会の会員なのです。
勉強会のテーマは「どうしたらネット・ジャーナリズムをつくることができるか」でした。

講師はビデオニュース・ドットコムの神保哲生さん。
実に興味深い話がきけ、刺激的でした。

そのお話の中で、ビデオニュース・ドットコムの会員数について触れる部分がありました。
現時点で有料会員数は1万5千人だそうです。月額540円ですから、年間9700万円。すごい数字だなと僕は正直驚きました。

失礼ながらこんな堅いコンテンツでそこまで会員がとれるとは思っていなかったのです。

エンタメコンテンツで儲かったとか、なんかちょっと怪しいビジネス指南や自己啓発ものなどで会員を多数獲得したとかいう話は以前から耳にすることはあったのですが。

ネットジャーナリズムを真摯に追求してきて積み上げてこられたこの結果は本当に貴重なものだなと思います。
そして、ネットジャーナリズムって儲かるんじゃないの、とも思いました。

最近はニコニコ動画やYouTube等で活躍する動画クリエイターが、広告や月額会員から生活していけるほどの収入を得ているという話も耳にします。これらはどちらかというとエンターテイメント寄りのクリエイターやコンテンツが前面に押し出されているようですし、だからエンタメ寄りのことをやって生きていきたいんだよ、という人も多そうです。それはそれでいんですが、ネットジャーナリズムでもこのような事実があるんです、ということはもっと知られてもよいような気がします。

神保さんは、番組作りにお金がかかるし儲からないというような事をおっしゃっていたのですが、ネットジャーナリズムに打ち込んでも十分やっていける可能性がある、と先駆者に言っていただくことで、ネットジャーナリズムを目指す人も増えてくると思うのです。

神保さんのお話をきいた後、そんなことを考えました。

そして、あれこれ考えているうちにもう「どうしたらネット・ジャーナリズムをつくることができるか」第2回勉強会についてのお知らせがやってきました。

第2回は2月27日(金)開催で元毎日新聞常務の河内孝氏の講演。テーマは「新聞の将来とメディアの劣化」、だそうです。劣化しているそうです。メディアが。

これもまた刺激的な内容となりそうです。

「新聞の将来とメディアの劣化」 インターネット報道協会講演会開催
http://www.j-cast.com/2015/02/16227901.html

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深水英一郎(ふかみん)

深水英一郎(ふかみん)

トンチの効いた新製品が大好き。ITベンチャー「デジタルデザイン」創業参画後、メールマガジン発行システム「まぐまぐ」を個人で開発。利用者と共につくるネットメディアとかわいいキャラに興味がある。

ウェブサイト: http://getnews.jp/

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