「となりのトトロ」のイメージ画は10年間眠っていた!~スタジオジブリ雑学集~
2月8日、スタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーが、映画監督の岩井俊二と都内で行われた長編アニメーション作品『花とアリス殺人事件』のトークショーに出席し、2013年に宮崎駿監督が長編アニメ製作から引退したため、「ジブリは今、開店休業っていうのかね、何を作っていいのか悩んじゃってる」と、本音を漏らした。
そこで、スタジオジブリが新作を発表するまでの“つなぎ”として、スタジオジブリに関する雑学を紹介する。
■トトロのスケッチ画は10年間眠っていた!日本の自然に対する感謝と愛情を表現したかったという「となりのトトロ」では、イメージ画が10年間もスケッチブックに眠ったままだったが、「その間、いろいろな風景を気をつけて見た。企画がなかなか実現しなくてかえってよかった」と語った。参考:2009.07.31「読売新聞」
■ポニョは最初、カエルだった!宮崎駿監督は、新作の構想を練る際は「ずっと考える。考えて考えて考え抜く」と説明。海に暮らすさかなの子、ポニョと、人間の男の子との愛と冒険を描いたが、「最初は男の子がカエルを拾うアイデアがあったが、どうしてもうまくいかず、さかなにした」という逸話を披露した。参考:2009.07.25「読売新聞」
■ポニョの父親のモデルは、制作スタッフだった!映画「崖の上のポニョ」の全米公開を控え、宮崎駿監督がカリフォルニア州を訪れ、各種イベントに参加した。カリフォルニア大バークレー校内のホールで25日に行われた講演では、司会者らの質問に応じて「ポニョ」についても語った。父親のフジモトはジブリで働くアニメーターがモデル。母親のリサには「母親になる人に、こういう強い女性になってほしい」との思いを込めたという。参考:2009.07.31「読売新聞」
■宮崎駿、生真面目伝説!宮崎を語る際、もう1つ外せないのはその生真面目さである。若い頃のキャッチボールと食事に関わる逸話は、同業者で知らぬものがいないほどだ。普通、キャッチボールは、互いがリラックスしてゆっくりボールを投げ合う。しかし、昼休みに宮崎とキャッチボールを楽しもうとした同僚は皆、終わった途端に「疲れた」といってへたり込んだという。なぜなら宮崎は、ボールを受けた次の瞬間に、もうボールを相手に投げ返していたからだ。
食事も同じ。宮崎は「メシはガソリンと同じ」と公言、美味しいものを食べるためだけに職場から遠出しようなどとは、決してしなかったという。いずれも、常に仕事が頭から離れず、納得できる絵を描こうと努めてきた宮崎ならではのエピソードである。参考:2005.10.17「日経ビジネス」
■宮崎監督、久石譲の顔を忘れる! (読売新聞でのインタビューより)――コンサート(※)のポスターは宮崎監督の描き下 ろしになるそうですね。鈴木敏夫「マジックでちょこちょこっと描くのかと思っていたら、譜面に向かっている久石さんをちゃんと描きたいって、悪戦苦闘しています。そのくせ、『久石さんってどんな顔だっけ?』と言い出してみたり(笑)。今では机の周りに久石さんの写真を貼りまくっていますよ。」参考:2008年4月21日 「読売新聞」
※音楽家の久石譲が、2008年に日本武道館で宮崎駿監督作品の音楽を一挙に演奏したコンサート。
(written by けいぼう)
【Nicheee!編集部のイチオシ】・ジブリのキャラクターで理想の家族を作ってみた!
・あなたの「バルス」エピソード
・マンガで知った豆知識を教えろ【グルメ編】
テレビ番組のリサーチャーによる情報サイト。 テレビ番組におけるネタ探しのプロが蓄積された知識とリサーチノウハウを武器に、芸能、雑学、海外、国内ご当地、動物など多岐に渡るジャンルをテレビ番組リサーチャー目線で発信しています。
ウェブサイト: http://www.nicheee.com/
- ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
- 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。