ここまで過熱的ブームになったエルシャダイとは? 興味ない人にこそ読んで欲しいその理由

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※エルシャダイ公式サイトより引用

イグニッション・エンターテインメントが開発しているPlayStation3、Xbox360用タイトル『エルシャダイ((El Shaddai: Ascension of the Metatron)』がゲームの発売を前にして動画だけで急激なブームとなっている。このブームの切っ掛けは公式サイトで公開された動画にある。

スタッフは旧クローバースタジオで大神やデビルメイクライシリーズに関わったスタッフ達で、かなり期待される作品となる。描画方法も独特でスクリーンショットが公開された際はゲーマーの話題になった。しかしそんなゲーム内容よりもゲーム動画だけが注目され『ニコニコ動画』を中心にブームになっており、ランキング上位は『エルシャダイ』関連動画で埋め尽くされている。動画中のセリフ「本当に大丈夫か?」「問題無い」なども名言として扱われており、MADのカッコウの素材となっている。

メーカー側がこのブームを良しとしているのかはわからないが、少なくとも『エルシャダイ』の知名度が東京ゲームショウ以降に急激に広まったのは確かだ。EDWINとのコラボも行っているが、正直そちらのコラボよりも効果はあるといえるだろう。しかもタダ。

しかしメーカー側は公式に「もっとやって下さい」、「素材を自由に使って下さい」といえないジレンマもあることから今回のブームには黙認している状態だ。作品に対する批判や中傷でないだけまだ良いとしているのだろう。

11月3日にはエルシャダイオンリーイベント『大丈夫だ、問題ない。』が開催される勢いで、イチジャンルとして築けそうだ。このままこのブームが続けばコミックマーケットでコスプレする人や更にはコミケでもジャンルとして認知されそうだ。

では、この『エルシャダイ』はどういった人に受けているのだろうか。男性はもちろんBL(ボーイズラブ)が好きな女性に好まれているという。動画からそういった雰囲気が漂ってくるのだろう。もちろん同人作家達の勝手な解釈なのだが、それは個人的な活動の範疇。上記のエルシャダイオンリーイベントもそういった活動をしている人が少なからずいるだろう。しかしゲームの方はBL要素はない。上記イベントには記者が個人的にも行く予定だ。

また主人公であるイーノックが西村博之氏に似ていることから動画でたびたび、西村博之氏に書き換えられる場面もある。イーノックが“どや顔”をしていることから“どやゆき”と言われていたくらいだ。現在は様々な歌のMADへと拡散しており、『ニコニコ動画』恒例の一時的なブームと思われる。

作品の発売は2011年春で、発売日までにこのブームが続くかといえば正直厳しいところだろう。初期トレーラー動画以上のインパクトある動画が公開されればそれこそ第2、第3のブームが訪れるかもしれない。

エルシャダイ公式サイト
エンジェルバスターズ!エルシャダイー 【リトバスOPパロ】(ニコニコ動画)

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