背番号16のユニフォームをクラブが大切に保管している理由は?
昨年の10月下旬、イタリア・セリエAのローマ対サンブドリアの試合で、ローマの選手たちがプリントTシャツを身につけ入場した。選手たちのTシャツにプリントされていたのは、ローマのファンだったステーファノ・デ・アミーチスさんと息子のクリスティアーノくん。2人はローマのファンで、本拠地ローマで開催されたバイエルン戦を観戦に来ていたが、その試合が終わり、家へ帰る途中に、2人は交通事故で亡くなってしまった。その悲劇を知ったローマが、対サンブドリアの試合に、残された奥さんと娘さんを招待し、さらに亡くなった2人に哀悼の意を捧げるべくプリントTシャツを着用して入場した。このローマのはからいに、ネット上では多くの感動の声が寄せられ、話題となった。
この他にも、サッカーが盛んなヨーロッパでは、数々の感動エピソードが残っている。イタリア・セリエAにも負けないくらいスター選手が多く、強豪クラブがひしめき合う、スペイン・リーガエスパニョーラ。
セビージャの背番号16は、今でもクラブが大切に保管している。その理由をみなさんはご存知だろうか?
2008年5月13日発売の「サッカーマガジン」によると、2007年8月、リーガエスパニョ-ラの「セビージャ」対「ヘタフェ」戦。セビージャのアントニオ・プエルタ(スペイン代表)は、突然ピッチに倒れた。プエルタは、歩いてピッチを出たが、その後に心配機能が停止して3日後に亡くなった。そのプエルタが背負っていた番号が16で、プエルタの背負っていた16番のユニフォームは、2ヵ月後に生まれた息子アイトールくんが将来着られるよう、クラブが大切に保管しているとのこと。
(written by けいぼう)
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