植田真梨恵 涙を堪えるのは不可能なピアノワンマン「さよならのかわりに記憶を消した」の衝撃 大貫妙子カバーも
2月25日にメジャーファーストアルバム『はなしはそれからだ』のリリースを控えている植田真梨恵。1月18日 大阪・心斎橋BIG CATにてピアノワンマンライブ【植田真梨恵 LIVE OF LAZWARD PIANO -青い廃墟-】を開催した。
<ヒリヒリした緊張感の中でシンプルかつエモーショナルな歌と音が炸裂>
前述の最新アルバム収録曲も次々と飛び出した同公演は、西村広文のグランドピアノ、植田真梨恵の歌とアコギだけで構成。序盤からヒリヒリした緊張感の中でシンプルかつエモーショナルな歌と音が炸裂し、その純度の高さで放たれる「壊して、壊して、壊して!」という叫び等は観客を圧倒していく。そんな重厚なナンバーを次々と畳み掛けた後、ようやく表情を緩めた彼女は「改めましてこんばんは! 植田真梨恵です! よろしくお願いします!」と、元気よく挨拶。インディーズ時代のナンバーから最新シングル曲「ザクロの実」まで、その間のカバーソングコーナーでは、東京会場で披露したソウル・フラワー・ユニオン「青天井のクラウン」ではなく「大阪は違う曲を持ってきました」と大貫妙子の「メトロポリタン美術館」も披露し、終始観客の目と耳とハートを釘付けにしていく。
<衝撃作「さよならのかわりに記憶を消した」涙を堪えるのは不可能>
また、本編の終盤には、メジャーファーストアルバム『はなしはそれからだ』の最後を飾る衝撃作「さよならのかわりに記憶を消した」を披露したのだが、この編成で聴くそれの静寂と激情はセンセーションと呼んでもいいほど、植田真梨恵の凄みを痛感させるもので、「君と出逢うことなど簡単だった 君と恋することなど簡単だった 君と生きていくことなど簡単だった 君と離れることとは簡単だった 君と離れることとは簡単だった!」と声を震わせながら歌い放たれた際には、涙を堪えるのは不可能。かの映画『エターナル・サンシャイン』を彷彿とさせる“心の拠り所”にも成り得る音楽をゴロンとお届けされた、その数分間はこの日のハイライトとも言えた。アルバム『はなしはそれからだ』収録の音源も静かなる衝撃を与えてくれるので、ぜひとも体感してみてほしい。
<私はこれからも登っていかなきゃいけないんですよ>
なお、アンコールでは、西村広文との漫談のようなトークも繰り広げられ、会場はアットホームな空気に。「毎年1月にこういう形のライブがあるってちょっとずつ恒例化してきて、毎回ワンマンライブをやる度にそれまでやったことがないハコとか、大きいハコになってきたりしているので、とても緊張しているんですけど、今日は本当にたくさんの人にお越し頂けて本当に嬉しかった! 安心しました。どうもありがとうございます! 私はこれからも登っていかなきゃいけないんですよ。その“これから”を作っていくのは私と皆さんだと思っているので、毎度素敵なライブができるように精進していきますので、今度ともよろしくお願いします!」と植田真梨恵も大喜びで、最後の「朝焼けの番人」を歌い終えるとみんなで記念撮影も。
終演後、女の子たちが「泣きすぎて、頭痛い!」「私も」と会場を後にする姿も見受けられたが、植田真梨恵の今のライブは大いに心を揺さぶる。3月15日 恵比寿リキッドルームよりワンマンツアー【植田真梨恵LIVE TOUR 2015「はなしはそれからだ」】の開催も決まっているので、ぜひ一度体感してみてほしい。
取材&テキスト:平賀哲雄
◎ライブ【植田真梨恵 LIVE OF LAZWARD PIANO -青い廃墟-】
01月18日(日)大阪・心斎橋BIG CAT
歌とアコギ:植田真梨恵
グランドピアノ:西村広文
セットリスト:
01.a girl
02.壊して
03.心と体
04.スメル
05.流れ星
06.優しい悪魔
07.メリーゴーランド
08.よるのさんぽ
09.彼に守ってほしい10のこと
10.センチメンタリズム
11.メトロポリタン美術館 (COVER)
12.ザクロの実
13.さよならのかわりに記憶を消した
14.光蜜
15.変革の気、蜂蜜の夕陽
16.ハイリゲンシュタットの遺書
17. S・O・S
En1.ハルシネーション
En2.朝焼けの番人
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