もうすぐお正月。意外と知らない? おせち料理の“NG食品”

もうすぐお正月。意外と知らない?おせち料理の“NG食品”(写真:thsk1344 / 123RF 写真素材)

クリスマスも過ぎ、もうすぐお正月を迎える準備と、街には年の瀬の感が漂っている。この季節の楽しみのひとつといえば、イベントや節句にまつわる食事。なかでも一年で最も盛大に祝われる節句である正月には、おせち料理やお雑煮などが食卓をにぎわす。

ところで、正月の節句は長年日本に伝わってきた古い風習でもあり、細かいしきたりやルールなどがありそうだ。この正月に避けるべきとされている食品などはあるのだろうか?今回は、日本サービスマナー協会の小野さんにお話を伺うことができたので、ご紹介したい。

そもそも、お正月にいただく「おせち料理」とは何なのだろうか?「おせち料理は、毎月来る“節日”に食べられていた料理です。節日には宮廷で節会が行われており、そのときに食べていたのが節句料理(お節料理)です。現代では、正月に食べるものだけをさすようになりました。神に供物を捧げて祈る三が日は台所を騒がせてはいけないという理由から、おせち料理には、日持ちのする食材を使用することが必要です」

たしかに、おせち料理に使われている田作り(ごまめ)や黒まめなどは、日持ちがすることで知られている。では本題の、三が日に食べることを避けるべきとされているものについて教えていただいた。「避けるべきとされているのは『四足動物の肉』です。古来の日本では、正月に四本足で歩く動物を食すことを禁止していたため、その風習の名残だと考えられます。仏教の教えに基づくという説もあれば、天武天皇が僧侶の肉食禁止令を出して以来、神や仏に捧げるものから肉類が排除されたという説もあります」

そういえば、宴席でもよく食べられるしゃぶしゃぶやすき焼きなどの肉料理を三が日に食べるという話は聞かない。ちなみに、鳥や兎などの二足の動物の肉料理は食べても良いとされているそうだ。

昔からの風習の名残と考えればそこまで神経質になることでは無いが、いわれを知ったうえでいただくおせちは、いつもより神聖なものに感じられそうだ。●取材協力
日本サービスマナー協会
HP:http://www.japan-service.org/
元記事URL http://suumo.jp/journal/2014/12/28/74967/

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