レモンの香りが爽やかな“フレーバービール”の『キリン フレビア』登場 こいつは“レモンの輪切りを入れたビール”よりうまいのか?
味と香りにこだわり、個性豊かなクラフトビールが流行した2014年。その終わりに、早くもビールの世界では次の波がやってきています。それは“フレーバービール”。ベルギーではチェリーやチョコレートなど多種多様なフレーバービールを楽しむ習慣が定着していますが、国内ではシャンディ・ガフやレッドアイなどといったビールにジュースを混ぜた“ビアカクテル”はあるものの、フレーバービールを目にする機会は少ないですよね。そんな中、11月25日にキリンビールが本格的なフレーバービールの『キリン フレビア』を発売。レモンの香りと爽やかさが楽しめるビールらしいですが、普通のビールにレモンを入れたのと何か違うのでしょうか? 実際に“レモンの輪切り”を入れたビールと飲み比べてみることにしました。
まずは比較対象となる“レモンの輪切りを入れたビール”を飲んでみます。スーパーで買ってきたレモンをスライスして、おもむろにビールの入ったグラスの中へ投入。
せっかくだから厚切りにして、絞ったレモン果汁も加えてみました。
見た目はなんかレモンティーみたい……。普通のビールとレモンの相性はどうなんでしょうか。
飲んでみました。うーん。
うーーーん。レモンの酸味がビールの味や香りを打ち消してしまうだけでなく、皮の苦みがホップの苦みを引き立ててしまうようです。ビールにレモンを入れただけなら正直、そんなにおいしくないことが分かりました。
続いて、『キリン フレビア』を飲んでみましょう。ワンウェイびんなので、グラスに注がずにびんのままいただきます。
おっ? ほのかな甘みが感じられて、“レモン+ビール”とは全然味わいが違うのに驚き。後口もさっぱりして、何本でも飲んでしまいそう。食事にもよく合いそうです。
“レモン+ビール”が苦みを強めてしまった一方、こちらはホップの爽やかさとレモンの爽やかさが相乗効果を生み出しています。これがフレーバービールというやつか……!
『キリン フレビア』がレモンの香り・味とビールらしいうまみ・香りを調和させているのは、柑橘類と相性がよく、爽やかな香りのカスケードホップを使っているからなのだとか。レモンに合わせる前提で作られたものだけあって、不自然さがまったくありません。
苦みが抑えられていることもポイント。ビール党でも、「今日はどっしり重いビールの気分じゃないんだよな」というときがありますよね? ホップの爽やかさを楽しみつつ、軽やかに飲みたいときにオススメ。普通のビールは苦くて苦手だった人にも、これなら一緒に飲もう、とオススメできます。
アルコール分も3%と控えめなので、ライトに飲みたい気分のときにピッタリ。
チューハイやハイボールとも明らかに違います。やはりビールの魅力はホップの香りと麦のうまみ。『キリン フレビア』を飲んで後口に残る爽やかさとうまみは、ビール気分を楽しめるそれらそのものなのです。2015年はフレーバービールが来るかもしれないですよ。年末年始に一度チェックしてみてはいかが。
宮原俊介(エグゼクティブマネージャー) 酒と音楽とプロレスを愛する、未来検索ブラジルのコンテンツプロデューサー。2010年3月~2019年11月まで2代目編集長、2019年12月~2024年3月に編集主幹を務め現職。ゲームコミュニティ『モゲラ』も担当してます
ウェブサイト: http://mogera.jp/
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