RSウイルス感染者が4週連続で過去最高水準に、はな喉の感染症の流行拡大が続く

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RSウイルスの流行が拡大。過去最高のペースの更新を続けているが、新たに発表された速報によると、過去最高の前週よりもさらに感染者数が増えていると分かった。

12月17日に発表された国立感染症研究所の感染症疫学センターによる速報値によると、12月7日までの2014年第49週目、週の報告数は6851人になった。前週の5495人からさらに1000人以上の増加となった。前週の増加幅よりも多く、増加ペースも加速している。

4週間連続での増加となった。過去最高の報告数を更新している。

北海道と関西で流行拡大

国立感染症研究所では全国約3000カ所の小児科の医療機関を対象に、RSウイルスの発生状況を定点観測している。発生した人数の全数をまとめている。

RSウイルスの報告数が最も多かったのは、前週に続いて北海道の529人。続いて多かったのは大阪府で421人となっている。前週は、大阪府では、東京都、埼玉県よりも発生数が少なかったが、新たに上回った。

東京都(415人)、埼玉県(383人)、愛知県(337人)、兵庫県(325人)と関東、中京、関西のそれぞれで流行は拡大傾向にある。

RSウイルス感染症は2003年の感染症法改正から報告の対象疾患になっている。報告数の多かった昨年、一昨年を上回って高い水準の感染者数が続いている。

これまでの国立感染症研究所のまとめでは、年齢別では、およそ7割が1歳未満となっている。赤ちゃんの長引く風邪は体力消耗を起こすので注意したい。

はな喉の感染症依然として多い

またRSウイルスのほか、せきや喉といった呼吸器系の風邪症状を起こす感染症は以前多い。喉の痛みや炎症を起こす「A群溶血性レンサ球菌咽頭炎」は、第49週に1医療機関当たり2.8人で、前週の2.4人よりも多かった。「咽頭結膜熱」は0.62人で、前週の0.53人でさらに高くなった。

引き続き、流行の情報のチェックに加えて、子どもを中心に人ごみに近づかない、マスクをするといった対策を続けるのが重要になりそうだ。

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