【ビルボード】アニメ『君嘘』クラシックコンピ4週連続首位独走、年末風物詩ベートーヴェン「第九」3枚同時チャートイン
今週のBillboard JAPAN Top Classical Albums第1位は、4週連続の首位となった『四月は君の嘘 僕と君との音楽帳』。中学生のピアニストとヴァイオリニストの成長を描いたアニメ『四月は君の嘘』の中で使用されたクラシック作品を集めたコンピレーションアルバムだ。以下、2位に来日公演を行っていた指揮者パーヴォ・ヤルヴィ&ドイツ・カンマーフィルハーモニー・ブレーメンの2014年来日記念盤が初チャートイン。3位のサラ・オレイン『SARAH』は12回目のチャートイン、4位の千住真理子『千住真理子ベスト』は2回目のチャートイン、5位『0歳からの育脳クラシック』はなんと132回目のチャートインを飾るなど、チャート常連が上位を賑わす結果となった。
ブラームス交響曲の全曲公演で来日していた、指揮者パーヴォ・ヤルヴィ&ドイツ・カンマーフィルハーモニー・ブレーメンの2014年来日記念盤が、初チャートインで2位を獲得。ドイツ・ロマン派の巨匠ブラームスを新たな角度で見つめ直すプロジェクトを開始し、24曲のハンガリー舞曲のうちブラームス自身がオーケストラ編曲を手掛けた1番、3番、10番を収録。またベートーヴェン「レオノーレ」序曲やシューマン「マンフレッド」序曲なども同録。今回の来日公演の様子は2015年2月15日にNHKのEテレ「クラシック音楽館」で放送される予定。
2014年11月30日で没後60年を迎えた巨匠ヴィルヘルム・フルトヴェングラー。このアニバーサリー・イヤーに際しリリースされた「第九」が9位と11位に2枚同時のチャートイン。9位の『ヒトラーの第九』は国内初出音源。1942年、ヒトラーの誕生日祝賀演奏会でフルトヴェングラーに「第九」を指揮させるようと画策した宣伝大臣ゲッベルスの圧力の前に、遂に屈したフルトヴェングラー。戦時下にナチスの党幹部を背にして行った演奏は、まるで怒りの爆発のような凄絶さ。今週で3週連続のチャートインとなった。
更に13位にはもう1枚の「第九」がチャートイン。活動拠点をアメリカからヨーロッパに移したバーンスタインが61歳の円熟期、ウィーン・フィルハーモニーと共演したライヴ録音。1980年度レコード・アカデミー賞大賞に輝く名演だ。ソリストもギネス・ジョーンズ、ハンナ・シュヴァルツ、ルネ・コロ、クルト・モルという蒼々たる顔ぶれ。17位にもバーンスタイン指揮のマーラーの九番がチャートイン。前述第九と同年の1979年に録音された。ベルリン・フィルとの、エネルギッシュで重厚な、歴史的名演と呼ぶに相応しい一枚となっている。
14位には、イタリアで研鑽を積みながら幅広いレパートリーを持つテノール歌手、山本耕平のデビュー・アルバム『Mi manchi』が初登場。「愛の妙薬」「トスカ」「アルルの女」よりオペラアリア、イタリア歌曲、ドイツ歌曲など、自身の思い入れある楽曲を堪能出来る内容となっている。大晦日にはオーチャードホール、来年1月3日にNHKホールで行われるコンサートに、それぞれ出演する予定。
text:yokano
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