大ヒット中の『ゴーン・ガール』エイミーを演じたロザムンド・バイクの起用理由は「一人っ子」だったから
『セブン』、『ドラゴン・タトゥーの女』など世界中の映画ファンを虜にしてきた映画界の鬼才デヴィッド・フィンチャーの最新作『ゴーン・ガール』が大ヒット公開中。全米では、公開10週連続トップ10をキープ、全世界の興行収入累計が、フィンチャー監督のこれまでの最高記録『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』の3億3390万ドルを超え、自身のキャリア最高記録を樹立しました。
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その勢いは止まることを知らず、ハリウッド賞レースの幕開けとなるハリウッド・フィルム・アワードで「作品賞」、「脚本賞」、「音響賞」の3部門を受賞、アカデミー賞の行方を占う前哨戦として注目されるゴールデングローブ賞でも、監督賞:デヴィッド・フィンチャー、主演女優賞(ドラマ部門):ロザムンド・パイク、脚本賞:ギリアン・フリン、作曲賞:トレント・レズナー、アッティカ・ロスの4部門でノミネートされ、更に注目が集まっています。
既にこの映画をご覧になった方。とにかく「エイミーすごすぎる!」と、彼女の存在感に恐れおののいたはず。エイミーを演じたロザムンド・パイクはゴールデングローブ賞の主演女優賞ノミネートだけでなく、オンライン映画批評家協会賞で主演女優賞を受賞、フェニックス映画批評家協会賞(現地時間12/16発表)、アメリカ映画俳優組合賞(現地時間1/25発表)、サテライト賞(現地時間2/15発表)のそれぞれ主演女優賞にノミネートされており、「ロザムンド・パイクは本作に初登場した瞬間からスターとしての存在感」、「パイクは完ぺきに演じ切った」、「パイクが見事に熱い血と冷血を混ぜあわせている」とメディアからの評価も高く、オスカー最有力の呼び声も。
そんなパイクを抜擢したフィンチャー監督は、起用理由を「一人っ子だったから」と明かしています。実は、当初、映画化権を所有している女優のリース・ウィザースプーン自らエイミー役を演じるつもりでいたそう。しかし、フィンチャーが監督として名乗りを上げ、ウィザースプーンがエイミー役を演じることに難色を示した。そこで、フィンチャーが思い描く映画化についての説明に納得したウィザースプーンは、何よりプロデューサーの観点から、こんなに素晴らしい原作と監督のマッチングはないと判断し、プロデューサーとしての職務を全うすることに専念したのです。
フィンチャーは彼女について「いつもは俳優を見た時、本能的に、どんな能力を持っているのかすぐに分かるんだけど、ロザムンドは4、5本の映画で彼女を見ても、どんな人なのかどうしても分からなかったんだ。どこか不透明な部分があってそこが面白いと思った」とコメント。
「実際に会ってみて、彼女に『兄弟はいるの?』って聞いたら、『一人っ子』だと言った時、突然理解できたような気がしたんだ。一人っ子だと、社交性を密封してしまう。だから、エイミーはそういう人でなくてはいけないと思ったんだよね」と話しています。
『ゴーン・ガール』
大ヒット公開中!
20世紀フォックス映画 配給
(C)2014 Twentieth Century Fox
http://www.foxmovies-jp.com/gone-girl/
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