女性の9割は選挙”情弱”!? 選挙CMは自民党・民主党ともに「ネガティブな印象」が多数派
2014年12月14日に投開票が行われる第47回衆議院議員総選挙。選挙戦も終盤に差し掛かる中、女性500人を対象にしたインターネット調査で、自民党と民主党のCMについてどちらも「ネガティブな印象」が「ポジティブな印象」を上回るという結果が出ています。
調査はうるるが運営する女性・主婦特化型のマーケティング調査サイト『暮らしの根っこ』で、2014年12月8日・9日に実施。全国の20~60代の全国在住の女性500人が対象となっています。
それによると、自民党のCM『景気回復、この道しかない。』は、見たことがある人が46.6%。印象については「ネガティブ」が235人で「ポジティブ」の155人や「興味なし・特になし」の76人となっています。感想については、「安倍首相の意気込みが感じられる」「わかりやすい」というものがある一方で、「選挙前の公約に過ぎない」「あまり信用できない」という声も。
「夢は正社員」という内容についてネット上で批判の声もある民主党CM『女性の味方編』については、見たことがある人は28.4%。こちらも「ネガティブ」225人で「ポジティブ」145人、「興味なし・特になし」89人となっており、傾向としては自民党と同じ。「女性の立場をよく考えている」「共感できる」「女性の主張に耳を傾けようとしている」といった感想がある一方、「具体案がない」「信頼性に欠ける」という厳しい評価を下す人もいるようです。
一方、「あなたが選挙区の候補者を知っていますか」という質問に対しては、「全ての候補者を把握している」のは14.8%となり、「何人かの候補者を把握している」が46.2%という結果に。「全く知らない」という答えも29.2%に上りました。
また、「インターネットで政党や政治家の情報を見かけたり、積極的に調べたりしましたか?」という質問に対しては、「いいえ」が87.8%と圧倒的に。ネットの活用が解禁された初めての衆院選になりますが、女性有権者の反応は鈍いことが示されています。こういった選挙”情弱”層へどのようなアピールが必要になっていくのかも問われることになるのではないでしょうか。
ちなみに、「今回の選挙で巨額の税金が使われたことをどう思いますか?」という質問に対しては70.8%が「税金の無駄使い!やめるべき」と回答。個別の政党に関わらず、政治不信が根強いことも示された結果といえそうです。
投票直前!第47回衆議院議員総選挙に関する女性の意識調査 (暮らしの根っこ)
http://www.kurashi-no-necco.jp/biz/report/report_17.html
乙女男子。2004年よりブログ『Parsleyの「添え物は添え物らしく」』を運営し、社会・カルチャー・ネット情報など幅広いテーマを縦横無尽に執筆する傍ら、ライターとしても様々なメディアで活動中。好物はホットケーキと女性ファッション誌。
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