【千葉県いすみ市】若者が地方を訪れ多様な価値観と出会うために。「移動」支援のためのクラファン実施
創造系不動産が運営するローカルスクール「いすみラーニングセンター」は、5月13日(火)~6月30日(月)の期間、若者が多様な価値観に出会う場を提供する「移動」支援のためのクラウドファンディングを開始した。
「いすみラーニングセンター」の活動
2019年に発足した「いすみラーニングセンター」は、千葉県外房にあるいすみ地域を舞台に、地方の暮らしとビジネスの可能性を探求するローカルスクール。都市部に暮らすメンバーが毎月1回いすみ地域を訪問し、地域のさまざまなことに取り組み学んでいる。
インターネットや本では分からない地方のリアルな情報を得ることができ、また都会で忙しく仕事をする人たちがゆったり腰を据えて地域の豊かさを感じることができるため、学びや気づきも多く、地域の人や移住者との交流を通し「いすみ地域の関係人口の増加」につながっているという。
クラファン実施の背景
「いすみラーニングセンター」では発足から6年が経ち、メンバーに価値観の変化が生まれたという。出会いをきっかけに移住したり、ビジネスを始めたり、地域のお手伝いをしたり、地域とのつながりも深くなっていったとのこと。
一方で、地方に興味があっても、そこに行くまでの交通費がかかってしまうという課題も見えてきたという。特に大学生や20代の若い世代にとって、交通費が大きな負担になっているとのこと。
そこで、意欲ある若い世代が学びの機会を得られるよう支援することを目的に、クラウドファンディングに挑戦することになった。
寄付金の使途
クラウドファンディングの目標金額は100万円。集まった寄付金は、交通費の支援を含む「いラセン奨学生制度」に活用される。「いラセン奨学生制度」とは、若者が都会と地方を行き来し、多様な価値観に触れてほしいという思いから発案された奨学金制度。23歳以下が対象の「U-23いラセン奨学生」、28歳以下が対象の「U-28いラセン奨学生」の2種類があり、第1期が7月頃から募集開始となる。
「U-23いラセン奨学生」は、交通費(1回あたり6,000円)、会費(月額5,500円)、昼食代(1回あたり1,000円)を1年間支援。経済的負担がほぼなく、活動に参加することができる。「U-28いラセン奨学生」は、交通費(1回あたり6,000円)が1年間支援される。
「いラセン奨学生制度」の期限の目安は1年だが、支援継続の検討も可能とのこと。例えば、大学1年生の時に奨学生として参加後、在学中や卒業した後でも希望があれば支援を継続するという。
活動内容について
「いすみラーニングセンター」では「大人の自由研究」として、毎月メンバーが交代で内容を企画。例えば「先輩移住者に会いに行く」をテーマに、移住して報道カメラマンから猟師になった人、建築士から放牧酪農家になった人、好きを仕事にし星空写真家になった人、夢のアトリエをいすみで構えた人、古民家を改装して民間図書館を始めた人などを訪問。
また、「地元、地域の資源」がテーマの回では、地元大原漁港の漁師を訪ねたり、大原駅前商店街を巡り店主に話を聞いたりしたという。各回ゲストの話を聞き、それにまつわるワークショップを体験している。
参加メンバーの声
「いすみラーニングセンター」のメンバーは、関東圏内で暮らし働く20〜50代が中心。1回からの参加も可能だが、6年継続して参加しているメンバーも多いとのこと。50代親世代と20代子ども世代が一緒に参加するケースもあるという。現在は10〜15人が参加しており、延べ参加人数は1,290人。
参加メンバーからは、「多くの人との出会いを通し、価値観が変化していった」「何度も参加することで地域とのつながりが生まれた」「今、自分がいる環境とは違う人との出会いから新しい居場所が生まれた」といった感想が届いているという。
創造系不動産代表のコメント
創造系不動産の代表取締役・高橋寿太郎氏は、以下のようにコメントしている。
「初めていすみを訪れたのは2019年。当時の自分は、地方には全く興味がなく、都会がすべてだと思っていました。でもいすみを訪れた際に、地方に可能性を感じて都会から移り住んだ人がいることを知りました。出会った人たちは、ローカルに根ざしながら、自らの手で未来を育てていたんです。その人たちの経験や工夫は『生きた知識』。ちょうど社内の20代の若手の中にも地方に興味を持つ人が増えてきたこともあり『生きた知識』に触れ、そこから学ぶ場を作りたいと思いました。今回、若い世代にもこの機会を提供したくプロジェクトを立ち上げました」
いすみ地域を訪れる若者の移動を支援するクラファンをチェックしてみては。
READYFOR:https://readyfor.jp
プロジェクト名:「移動」の壁を越え、若者に多様な価値観に出会える機会を提供したい
(yukari)
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