ためしてガッテンしてるだけじゃない! 立川志の輔の実力

立川志の輔はすごい

落語を生で聴いたことがある、という人は、実は結構少ないのではないだろうか。私は、実は恥ずかしながら、一度も生では聴いたことがない。女子大だったせいか、大学に落語研究会はなかったし、社会へ出てからも興味はありつつも、行く機会を逃していた。そんな中、「立川志の輔 独演会」(大阪・国立文楽劇場)が開催されるというではないか、これはぜひ行かなくては!!

そもそも、立川志の輔といえば、今やお茶の間で知らぬ人はいないだろう。とくに「NHK ためしてガッテン」の司会を長きに渡って務めており、この番組で認知度を不動のものとした。私も番組をよく見ているし、個人的に勝手に親しみをもっている落語家さんだ。ぜひ本業を務めている彼の姿を見てみたい! 彼の落語を聴いてみたい! そう思い、チケット販売当日同刻一番に複数のチケットサイトをネットでチェックしてみた。

えええええええええええ!! びっくりである。ついさっきから販売がスタートしたはずなのに、もう全部売り切れなんて……大ショック。もちろん、電話はつながらず、つながった頃には売り切れていた。確かに「チケット入手は結構大変」という情報は入手していたが、ここまでとは!

調べてみると、業界内でも彼のファンは多い。かつて『ほぼ日刊イトイ新聞』上では、落語をまったく聴いたことのない人が最初に聴くにはこの人が最適!」と春風亭昇太さんと糸井重里さんが太鼓判を押している。また、あの大人気バラエティ『水曜どうでしょう』(北海道テレビ放送、以下HTB)のディレクター藤村忠寿さんは、ウェブ上の番組スタッフからのメッセージにおいて「あの方の作る落語というのが今、私は、日本のエンターテイメントで一番おもしろいと思うのです。大げさでなく、本当に。」(2007年当時)と言い切っており、実際、HTBでは立川志の輔の新作落語「歓喜の歌」を大泉洋さん主演でテレビドラマ化し、同ドラマはギャラクシー賞月間賞(2008年9月度)を受賞した。

ここまでのメンツから、大絶賛されているとは……! 立川志の輔さんのファンからいわせれば、何を今さら、といったところだろうが、テレビでは、落語家がタレントとして出演する番組の方がメジャーだ。だから、とくに若者の間では、顔はよく見ていても、彼らの本業が一体何なのか、彼らの本業がどれぐらいおもしろいのか、を実際に知る人は実際にはそれほどいないのではないか。

ためしてガッテンの立川志の輔さんは、ためしてガッテンしているだけじゃないのである。ここまでくると、なんとしても見てみたい、聴いてみたいじゃないか……。あぁ、『ヤフオク』に頼るしかないのかなあ……。
 
 
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IT妊婦

大都会六本木でのITまみれな生活を捨て、神戸で築50年にもなろうかというオンボロ社宅に住まう妊婦ライターdeath。

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