究極の不幸って何だと思いますか?
どのように生きれば、後悔なく人生を終えられるのだろうか―――これは人類共通の永遠のテーマではないでしょうか。一度しかない人生、しかもその時間は限られています。その中で何が自分にとって一番大事なのかをしっかりと把握することは、後悔の少ない人生を送る上で、大変意味を持つことでしょう。
心理カウンセラーの資格も持つコピーライター・ひすいこたろうさんの著書『あした死んでも後悔しないためのノート』は、ひすいさんのベストセラー作『あした死ぬかもよ?』から派生した、書き込み式ワークブック。死を題材にした32の質問に回答し、自分が本当にやりたい事や大切なことは何なのかを明確にしていく一冊となっています。
本書の冒頭で、ひすいさんは読者にこう問いかけます。
≪究極の不幸って何だと思いますか?
お金や家などの財産を失うことでしょうか?
モノを失うことは、ほんとうの不幸ではないんです。
(中略)
では、死こそが究極の不幸でしょうか?
これも疑問が出てきます。
たとえば縄文時代では、
31歳までに、ほとんどの人が死んだそうです。
早く亡くなることが不幸だとしたら、
縄文人は全員不幸だったことになります。
(中略)
では、この世の究極の不幸は何でしょうか?
それは……。
死が間近に迫ったときに、
自分の人生に後悔することです≫
本書で問いかけられる質問はとてもシンプルなものばかり。しかし、どれも簡単に答えられるようなものではありません。しかし、自分自身に正直になり、こうした問いかけに答えることで、自身の「死」と向き合い、さらに後悔しない人生を歩む契機にもなります。ノートを書き終える頃には、自分が大切にしたい事は何で、それに向けて何をすれば良いかが明らかになっていることでしょう。一度自分の「死」を見つめるワークにトライしてみてはいかがでしょうか。
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