愛する人への“最期の言葉”をアートにして届けるアプリ
誰にでもいつかは訪れる、人生最後のとき。
高齢になると、自分の最期の瞬間について想いを馳せることもあるだろう。しかし若者にとっては、まだ現実味を帯びたテーマでないのが普通かもしれない。
シンガポール在住のCorina Tan氏が開発を進める「The Last Of Me(ラスト・オブ・ミー)」は、そんな死の存在について考えさせられるiPadアプリ。
あなたがこの世を去ったあと、家族や友人、恋人など、愛する人達へあなたからの最期のメッセージをアートプリントにして送ってくれるというサービスだ。
ユーザー登録後は、まず贈る言葉を決めるところからスタート。残された人たちへ、感謝やアドバイスなど伝えたい言葉や、自分の大好きな作品の一節を選んでもいいだろう。
あとは送る相手を設定し、自分の直筆のサインを登録するだけ。
登録者の情報はデータベースに保管され、運営側は毎日、政府や公的機関によって発表されている死亡者情報をもとに、登録者と該当するかをデータスキャンにて確認。
そして登録者の死亡が確認された場合は、あらかじめ設定された相手にアラートを送信し、最期の言葉が実物のアートプリントとして成形され、相手に送られるという仕組みだ。
元々は、緩和ケア患者に向けて開発されたという同サービスだが、Tan氏いわく、健康な若者たちが死というテーマに向き合うきっかけになれば…と、いまはそんなふうに考えているそう。
「ラスト・オブ・ミー」は現在、サービスの展開のために協力してくれる団体や企業を募集中とのこと。
愛する人へ届く最期の贈りもの。あなたならどんな言葉を送るだろうか。
The Last Of Me
http://www.corinatan.com/the-last-of-me
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