アニメ『俺だけレベルアップな件Season 2 -Arise from the Shadow-』金子プロデューサーに聞く「海外での盛り上がり」「作品作りに必要な覚悟」

原作・原案 Chugong、作画 DUBU(REDICE STUDIO)、脚色 h-goon(D&C MEDIA 発行)による ハイスピードアクションファンタジー『俺だけレベルアップな件』。全世界累計143億ViewのメガヒットSMARTOON®︎作品として全世界に読者を持ち、 日本でもマンガ・ノベルサービス「ピッコマ」にて累計PV数6.5億回を突破している本作。TOKYO MXほかにて『俺だけレベルアップな件Season 2 -Arise from the Shadow-』としてSeason2が放送中です。
国内外で高い評価を得ている本作について、アニメーションプロデューサーの金子敦史さんにお話を伺いました!
――アニメ『俺だけレベルアップな件』は海外でも高い人気を誇っていますが、反響をどう感じられていますか?
海外のアニメファンの皆さんから来る反応は想像以上でした。宣伝のために自分のXをはじめてみましたが、今のフォロワーの7割ほどは海外の方だと思います(笑)。
おかげさまで海外での様々なイベントにも参加させていただいていますが、本気でアニメが好きなんだなと毎回感じるんです。トークステージでもスタンディングオベーションしてくださるし、コスプレしている姿からも愛がビシビシ伝わってくる。余計なフィルターが掛かる事なく純粋に「エンタメ」としてアニメを楽しんでいる感情がストーレートに伝わるのでとにかく感動しました。
――YouTubeで「俺だけレベルアップな件 海外の反応」と検索すると、熱いレビュ―動画もたくさん出てきますものね。
本当にありがたいです。その一方で、まだしっかり分析出来てはいないのですが、今、アニメの作品が多すぎて良い作品も埋没してしまう傾向にあると感じています。僕はアニメ業界に入って15年ほどですが、ずっと変わらずアニメの数は増え続けている。新しくアニメのスタジオもどんどん出来ているのですが、制作やアニメーターという職種が実は一緒に増加している訳でもなくて・・・。
今後はこれまで以上に、企画を通す際に「なぜ今この時代に、この作品を作るのか。多くのお金と多くの時間と多くのスタッフでこのアニメを作る必要はあるのか」と狙いや覚悟を持ってやらないと、もう本当に厳しい時代だと痛感してます。
――おっしゃるとおり、毎クールものすごい数のアニメ作品が放送されていますものね。
描いている絵の枚数が多かったり、色をこだわったり撮影さんにしっかり時間をとって作っていただけば、リッチな絵作りになりクオリティが高く見えます。でも、こだわればこだわるほど多くの方に観ていただけるかというと、そういうわけでもない。制作費が安くても面白いアニメはある。その作品の秘めている可能性をどの様な宣伝を通じてどの様に広げてゆくのか、と言うのも改めて本作で実感しました。


――『俺だけレベルアップな件』はものすごく作画が綺麗で、アクションもカッコ良いのですごいなあと拝見しております。
アニメーターさんに絵を描いてもらう前にコンテに落とし込む作業があるのですが、コンテを描く方々は本当に大変だったと思います。カッコ良く、且つカタルシス感じる一連のアクションシーンとして成立させるために、日常描写とは別に原作の戦闘描写のコマとコマを埋める作業がコンテマンには非常に要求されたと思います。決まったロケーションや条件の中でアニメーションとして原作ファンが違和感を感じない様に盛り上がりを創る・・・。僕は絵が描けるわけではないので、監督とスタッフの皆さんにだいぶ肉付けしていただいて、とてもカッコ良いアクションシーンが出来ているなと感謝しています。中重監督は各話のスタッフのやりたい事を汲みながら自由に作業させていて、地味にこの辺りが大変助かっています。
――原作もとてもスピード感ある作品ですが、縦読み漫画ということでそのままアニメ化すると余白がありそうですものね。
原作を読んだ時に、その読みやすさというのがまさに魅力なのだと思いました。良い意味であっと言う間に読めるんですが、古今東西の様々な映画・ドラマ・ゲーム・マンガといった各エンタメからの影響やインスピレーションを自身の絵柄を駆使して上手く作品に落とし込んでいて、世界観にも入り込みやすい。本作のアニメ化の相談をいただいた時に、会社にコミックを持ち帰ったら当時の若いスタッフが「わ!それ『俺レベ』ですよね!」って興奮していて。アニメ化する際にどこは変えてはいけなくて、どこを足していくのか、スタジオの20代のスタッフの意見もすごく参考になっていました。
――ファンの方の視点も組み込まれたアニメ化作品なのですね。今後の展開も楽しみにしております!

■タイトル
『俺だけレベルアップな件Season 2 -Arise from the Shadow-』
◾放送情報
2025年1月より放送開始!
TOKYO MX 1月4日より 毎週土曜24:00
とちぎテレビ 1月4日より 毎週土曜24:00
群馬テレビ 1月4日より 毎週土曜24:00
BS11 1月4日より 毎週土曜24:00
CBCテレビ 1月4日より 毎週土曜26:03
読売テレビ 1月6日より 毎週月曜26:29
アニマックス 2月1日より 毎週土曜23:00
◾配信情報
Prime Video 1月4日より 毎週土曜24:30
ほか各配信プラットフォームにて順次配信開始
Prime Video・U-NEXT・アニメ放題・dアニメストア・dアニメストア ニコニコ支店・
dアニメストア for Prime Video・バンダイチャンネル・Hulu・ABEMA・DMM TV・
ニコニコ・Netflix・FOD・TELASA・J:COM STREAM(見放題)・Pontaパス・
milplus見放題パックプライム・Lemino・Disney+
■イントロダクション
世界的な人気を博している、原作・原案 Chugong、作画 DUBU(REDICE STUDIO)、脚色 h-goon(D&C MEDIA 発行)
による韓国の小説、漫画作品。
日本でも電子マンガ・ノベルサービス「ピッコマ」にて累計PV数6.5億回を突破している本作が、ついに全世界待望のアニメ化決定。
舞台は異次元と現世界を結ぶ通路”ゲート”、そして”ハンター”と呼ばれる特殊能力を持つ人間達が存在する世界。人類最弱兵器と
呼ばれる最低ランクのハンター、「水篠 旬」はある日突然自分だけが「レベルアップ」する力を手に入れる。数多の試練を乗り越え、旬
は”最弱”から”最強”へ駆けあがる。
■ストーリー
世界各地に異次元と現世界を結ぶ通路“ゲート”が出現して十数年。
“ハンター”と呼ばれる超人的な力に覚醒した人間たちと、
ゲート内のダンジョンに存在するモンスターとの戦いは絶え間なく続いている。
本来、ハンターの能力は覚醒時から成⻑せず、そのランクも変わることはない。
しかし、人類最弱兵器と呼ばれていた低ランクハンターの水篠旬は、
二重ダンジョンでのレイド中に自分だけが「レベルアップする」力を手に入れ、戦いの中で能力を高めていく。
転職クエストをクリアして、影の兵士を従わせることができる職業『影の君主』を手に入れた旬は、
病気の母を治す可能性のある「命の神水」の素材を求めて新たな戦いに身を投じていくのだった。
■スタッフ
原作:DUBU(REDICE STUDIO)、Chugong、h-goon(D&C MEDIA 発行)
監督:中重俊祐
シリーズ構成:木村 暢
キャラクターデザイン:須藤智子
サブキャラクターデザイン:古住千秋
モンスターデザイン:徳田大貴
プロップデザイン:白石創太郎
アクションディレクター:菅野芳弘・丸山大勝
キーアニメータ―:鳥居貴史・中川 肇・橋元快斗・米澤 篤
美術監督:奥村泰浩
色彩設計:中野尚美
撮影監督:井関大智
CG 監督:森岡俊宇
モーショングラフィックス:大城丈宗(Production I.G)
編集:近藤勇二
音響監督:田中 亮
音楽:澤野弘之
アニメーション制作:A-1 Pictures
■キャスト
水篠 旬:坂 泰斗
向坂 雫:上田麗奈
最上 真:平川大輔
白川大⻁:東地宏樹
後藤清臣:銀河万丈
犬飼 晃:古川 慎
諸菱賢太:中村源太
水篠 葵:三川華月
■主題歌
オープニングテーマ:LiSA「ReawakeR (feat. Felix of Stray Kids)」
エンディングテーマ:TK from 凛として時雨「UN-APEX」

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