3Dプリントアウト可能、“ひとりでに組み立てる”ロボットランプ

Harvard大学のBiologically Inspired EngineeringのRobert Wood氏を中心とする研究チームでは、“ひとりでに組み立てる”ロボットランプの開発をしているという。しかもロボットの部品は、3Dプリンターでプリントアウトされたものだ。
ランプにはスイッチやタッチセンサーが内蔵されていて、機械的なスイッチ部品は電気的反応のオン、オフに使われ、タッチセンサーはランプのオン、オフや、LEDライトの明るさ調整に用いられる。
他にも、形状記憶ポリマー、薄い銅のレイヤー、紙と発泡体のレイヤーなどの部品がある。この形状記憶ポリマーは、熱を感知することで起動し、折りたたむアクションを実行する。ランプの部品同士を結合するのには両面テープを使う。

この研究の目的のひとつとして、“動作するセンサーをプリント出力する”ということがある。ランプはセンサーやワイヤーを組み合わせて構成されるが、これらのセンサーやワイヤー、ポリマーなど、ほぼすべての部品は特殊な3Dプリンターで出力することができる。
ただ、LEDなどいくつかの部分はプリントアウトできないため、自分で別途取り付ける必要がある。Arduinoにつなげて、LEDの調整用のタッチセンサーを動作させるという流れだ。
この“自動組み立て”ロボットランプのような仕組みが実現化すれば、さまざまな動作センサーや機械の部品などを、3Dプリンターで手軽に出力できるようになる上、ひとりでに組み立てが完成するため、わざわざ人の手を使う必要もない。大幅な時間と労力の削減につながる可能性もあるだろう。家電や家具の組み立てや設置が苦手な人にとっては、心強い付加価値となるかもしれない。

ウェブサイト: https://techable.jp/
- ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
- 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。