Jリーグ川崎フロンターレ・レナトがバナナ振りにコメント 「一つの行為で日本人へのリスペクトが変わることはない」
2014年8月23日のサッカーJ1横浜F・マリノス対川崎フロンターレの試合中、マリノスサポーターがフロンターレの外国人選手に対してバナナを振る差別的挑発行為が問題となり、当該サポーターに対して無期限入場禁止にするという処分をクラブ側が発表。Jリーグの村井満チェアマンはクラブへ制裁を課する方針を示しています。
こうした中、川崎のブラジル人FW・レナト選手が『Facebook』を更新。今回の事件で「日本人へのリスペクトがが変わることはない」とコメントしています。
所属チームからサポーターの行為について説明があったというレナト選手。スポーツ紙などで「すごく悲しい」とショックを受けていることが伝えられていましたが、2014年8月26日になって自身の『Facebook』ページにポルトガル語で「自分は日本でも常に尊敬を受けてきたし、自分も日本人に感銘してきた。今回の事は自分の考えを変えるだけのエピソードではない」とコメント。夜には同じ意味合いの日本語のポストを公開しています。
いつも私は日本に対してリスペクトして来ましたし、日本人の国民性にとても賞賛しています。
一つのエピソードでその考えを変える事は無いです。
欧州各国のリーグなどは、移民問題を抱えていることもあり差別的行為に対して断固として対処する方向になっていますが、それでも一部のサポーターの”暴走”は後を絶たないのが実情。2014年4月にはリーガ・エスパニョーラのビジャレアル対バルセロナ戦でもバナナが投げ込まれ、バルセロナのダニエル・アウベス選手がその場でバナナを食べる態度に対して賞賛が集まったことが記憶に新しいところでしょう。
今回、挑発行為を認めた当該サポーター。相手チームを揶揄する意味だったとしても、このような世界的な状況に関してあまりにも無頓着過ぎたと言わざるを得ないのではないでしょうか。
マリノスの対戦相手だったフロンターレですが、2009年に購入代金の一部がチームに寄付される『かわさき応援バナナ』を発売。所属選手がイベントなどでバナナの被り物をすることが話題になることもしばしば。9月20日のFC東京戦では、協賛しているDoleの最高級『極撰バナナ』をホーム・アウェイ問わず来場者にプレゼントすることがアナウンスされていました。
何かとバナナと縁があるとはいえ、望まない形で騒動の当事者になってしまったフロンターレ。極めてオトナなコメントをポストしたレナト選手ですが、試合はもちろんのこと、イベントなどでの振る舞いも気になるところです。
レナト選手の『Facebook』ページ
http://www.facebook.com/renatinhorc
乙女男子。2004年よりブログ『Parsleyの「添え物は添え物らしく」』を運営し、社会・カルチャー・ネット情報など幅広いテーマを縦横無尽に執筆する傍ら、ライターとしても様々なメディアで活動中。好物はホットケーキと女性ファッション誌。
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