「ボーナス0」でもお金を貯めるコツ

「ボーナスなし」が全体の約40%に上る調査結果も

「ボーナス0」でもお金を貯めるコツ

「今年は冷夏」と言われながら連日の猛暑。暑いと、どんどんお金を使ってしまいませんか?ビール、ジュース、アイスクリーム、かき氷。夏は、財布の紐も緩みがちに。このことは、経済活性化にはプラスの要因ですが、家計管理の面では定期的に見直しをしないと「家計肥ゆる秋」を迎えることにもなりかねません。

2012年11月に野田前首相が衆議院解散・総選挙を切り出してから株価が上昇し、景気回復の恩恵を受けている業界が増えました。大企業を中心に、ボーナスの支給額がアップした人も多いでしょう。しかし、一方で、このような現実も。保険ショップ「保険クリニック」が発表した「夏のボーナスに関する調査結果」によると、「ボーナスなし」が全体の約40%にも上ったそうです。また、ただ、ボーナスはあくまで臨時収入。来年や再来年も今年と同じように支給されるかはわかりません。大企業でも業績が悪化し、ボーナスがゼロになった企業が多くあったのは記憶に新しいところでしょう。さらなる消費増税も控え、家計の負担は大きくなる今、ボーナスがなくても着実にお金を貯めるにはどうすれば良いのでしょうか。

固定費の削減=積立貯蓄の財源確保

ポイントは、できることをコツコツとやること。残念ながら、ウルトラCの超裏技はありません。毎月、「お金が残ったら貯蓄する」ではなく、「貯蓄額を決め、残った金額を使う」 という方法です。「そんなの無理…」と思われるかもしれませんが、毎月使っているお金に関して、自分では「十分に節約している」「切り詰めている」と思っていても、第三者から見れば見直すポイントがあったりします。私自身も、セミナーで自分の家計を事例にして、参加者から家計の無駄を指摘してもらったところ、住居費、保険、通信費、水道光熱費、車両費の固定費の見直しで、昨年1年間で220万円も削減できました。

まずは、毎月何気なく使っている「固定費」をしっかり見直しましょう。具体的には、下記などが挙げられます。

■住居費(住宅ローンの繰上返済、借り換え、返済方法の変更)

■保障・補償(生命保険、火災保険、自動車保険の見直し)

■通信費(料金プランの見直し)

■水道光熱費(料金プランの見直し)

■車両関連費(エコカー、軽自動車への買換え、駐車場変更、自動車売却&カーシェア・レンタカーの活用など)

目標に合った金融商品を選択し、自分への「ご褒美」も忘れずに

そして、貯蓄する財源が確保できたら、毎月定期的に積立て、継続し、目的外に引き出さないことが大切です。

そのためには、次の3つが必要です。

1、強い動機付け(いつまでに、何のために、いくらという具体的な強い目標)

2、ものさし(目標達成までの小目標、中目標、最終目標の設定)

3、ご褒美(貯蓄目標を達成したときのご褒美、途中段階でのご褒美)

以上の目標をもって、資金の使い道にあった金融商品を選択しましょう。

【中長期ライフイベント資金(教育、住宅、老後、旅行費用)】

・NISA

・株式投信

・一般財形貯蓄

・積立投信

・純金積立

・定期積金

【教育資金】

・こども保険

・低解約返戻金特約付終身保険

【住宅資金】

・財形住宅貯蓄

【老後資金】

■会社員

・確定拠出年金

・NISA

・財形年金貯蓄

・個人年金保険

■自営業

・確定拠出年金

・NISA

・国民年金基金

・小規模企業共済

・個人年金保険

将来の自分のために、今の自分の財産をシェアすることは重要ですが、貯蓄を継続させるには、今の自分に対するご褒美は欠かせません。今の自分を育てる「自己投資」の積立も忘れずに。

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