通路や壁をディスプレイにして、リアルタイムの交通情報を表示するシステム登場
今や何でもインターネットにアクセスして情報を得るような時代。スマートフォンが手放せないという人もいるだろう。印刷されているポスターなどは、なかなかリアルタイムの情報反映が難しく、特に交通情報を調べるには、結局のところインターネットで情報検索をするのが1番かもしれない。
TransitScreenでは、Washington DC、San Francisco、Atlanta、Boston、Chicago、Honoluluなど、アメリカ国内の15のエリアで交通情報を提供している。同社ではこのほど、新しく「SmartWalk」というプロジェクトディスプレイシステムを作成した。あらゆる物体の表面をディスプレイにして、最新の交通情報を表示しようという試みである。
バス、鉄道などの交通情報をリアルタイムで、オフィスや大学の建物内で表示する。このとき、人々が通行する通路や壁をディスプレイ代わりに用いるのである。おかげで、より交通情報を公の場に持ち込みやすくなり、通行人の目にも留まりやすい。
通行人に最新の交通情報や天気情報のほか、一番近い駅の方向や、付近にある設備や場所を知らせ、そこまでかかるおよその時間を表示。例えば、California大学Berkeley校のキャンパスと、下町へアクセスする鉄道BARTの駅までのルート案内がすでに開始されているという。
これまでは新たに案内板を設置しようとした場合、看板や壁のレンタルスペースを探して、許可を得るという作業が必要だったが、既存の壁や通路をディスプレイにするだけなので、設置費用などをコストダウンでき、手間もぐっと抑えられる。ただ、夜間および暗い場所でしか導入できないのが難点ではある。とはいえ、スマートフォンをもっていなくても、多くの人がパブリックに、最新の交通情報にアクセスできるメリットは大きいだろう。
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