妻からのDVに悩む男性が取るべき対処法

女性からのDVに悩む男性が増加

妻からのDVに悩む男性が取るべき対処法

DVとは、交際相手や配偶者から「身体的暴力」や「精神的暴力」を受けることです。元来、DVは男性から女性に対して行われるものとの認識が一般的でした。しかし、女性の社会進出や地位向上により、あらゆる局面で男性と肩を並べる女性が多くなり、「肉食系女子」「草食系男子」などの言葉が生まれる中、女性からのDVに悩む男性が増えています。

それにもかかわらず、男性は、男性であるがゆえに、女性からのDV被害について人に相談することをためらったり、我慢すべきだと思い込んだりして、一人で悩んでいるケースが少なくありません。もちろん、男性・女性に関わらず、他人に身体的・精神的被害を与えることは許されるものではありません。それに、男性だって傷つくこともあれば、痛みも感じます。だからこそ、男性でもDV被害を受けた場合は、積極的に問題解決を図るべきなのです。

予防策として、日頃から相手と積極的にコミュニケーションを図る

では、このようなDV被害に対して、どのような対処をとれば良いのでしょうか。まず、予防策としては、日頃から相手と積極的にコミュニケーションを図ることが大切です。なぜなら、DVが行われる背景には、生活時間のすれ違いや、互いの理解不足などがあるからです。これにより、相手が自分のことを、家族ではなく、ただの「同居人」または「邪魔な物」として見てしまい、攻撃対象とするのです。

とはいうものの、このような予防策を取っていたとしても、別のことが原因でDV被害を受けることがあります。そのような場合でも、自らの主義、主張をしっかりと相手に伝えて話し合うことが重要です。

DVが収まらない場合は、互いのために前向きに捉え「逃げる」

それでもなお、DVが収まらないのであれば、次に取るべき方法は「逃げる」ことです。具体的には、それぞれの自治体の相談室や専門家に相談をしたり、DV被害者の男性用シェルターを利用することです(ただし、このような相談室や男性用シェルターは全国的に見ても、まだまだ十分といえないのが現状です)。「逃げる」という言葉に抵抗を感じる男性もいるかもしれませんが、互いのために前向きに捉えるべきです。

このような様々な努力をしても、なんら問題の解決策が見つからない場合は、最終的な手段として、離婚することが考えられます。DVは、「婚姻を継続しがたい重大な事由」(民法第770条1項5号)となる可能性が十分にあります。ただし、その場合は、医師の診断書や、DV行為の際の動画や音声など、客観的証拠を残しておくことが非常に重要です。

そして、最も大切なことは、DV被害に対して感情のコントロールができなくなり、過剰な防衛行為により、自らが加害者にならないように気を付けることであることを、心に留めておいてください。

  1. HOME
  2. 政治・経済・社会
  3. 妻からのDVに悩む男性が取るべき対処法
JIJICO

JIJICO

最新の気になる時事問題を独自の視点で徹底解説するWEBメディア「JIJICO」。各分野の専門家が、時事問題について解説したり、暮らしに役立つお役立ち情報を発信していきます。

ウェブサイト: https://mbp-japan.com/jijico/

  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。