スマホが原因?「ストレートネック」の改善法
スマホを覗き込む姿勢が慢性的な肩こりや頭痛の原因に
あなたは今日、何時間スマホの画面を見ていましたか?スマホの小さな画面を覗き込むために、うつむき姿勢を長く続けることによって猫背になり、首や肩のあたりが緊張している状態になります。
最近、こういった姿勢から「ストレートネック」になる人が急増しています。この状態を長時間続けると、肩こりを誘発。緊張状態が続くことで筋肉が固まってしまい、慢性的な肩こり・頭痛の原因となります。「なぜ、頭痛がするの?首と関係があるの?」と思った人もいるかもしれませんが、実は、それには理由があります。
ストレートネックでは首まわりの筋肉の負担が大きくなる
通常、首の骨はカーブ状になっています。しかし、ストレートネックは、首の骨がまっすぐになった状態です。首の骨のカーブは、頭の重さの衝撃をやわらげるのに必要なものです。首の骨がまっすぐだと、首まわりの筋肉の負担が大きくなってしまいます。これが、首や肩のこりにつながっているのです。
また、首の骨である頚椎は、自立神経に深く関係しています。頭痛やめまいは、神経系の病気。ストレートネックによって首が圧迫され、神経にも異常を起こし、頭痛やめまいが症状として出ることがあるのです。さらに、ストレートネックをそのまま放置しておくと症状がひどくなり、手足のしびれが現れるなど体中に影響が出てきます。
特に若い女性は首の筋肉が弱いため、無症候性の場合も含め、「半数以上はストレートネック」とも言われています。ストレートネックは「猫背」に起因しています。背中が丸くなり、首が前に出た姿勢(首猫背とも言われます)で、自分では猫背でないと思っている人でも、専門家が見れば「隠れ猫背」の場合もあります。また、下半身では、足首から骨盤にゆがみが発生している場合がほとんどです。きれいな骨盤の傾斜があってこそ、きれいな首の前湾が保てるのです。
ストレートネックの改善につながる「簡単ストレッチ」
「簡単ストレッチ」をするだけで、ストレートネックの予防になるので、習慣にしてください。
(1)胸を反らす。
ポイント:胸を大きく伸ばすつもりで深呼吸をしながら行います。手を後ろに組んで胸を反らすようにしてストレッチをします。3~5秒程度キープし、気持ちよく伸びたところで力を抜きます。これを3回行います。胸を開いて肩甲骨をリセットすることができます。
(2)首を左右に倒す。
ポイント:息を吐きながら首の側面をゆっくりと伸ばします。左手で頭の右側頭部を抱えて左に倒します。右手は脱力しておくと、さらに首から肩にかけてのストレッチ効果が高まります。3~5秒程度キープし、また元の位置に戻します。反対側も同様に行います。左右3回ずつ行います。
簡単なストレッチを紹介しましたが、首は神経系統につながる大切な部分です。肩こりや頭痛がひどい場合は、早めに整骨院などの医療機関で受診をしてください。
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