もともと『FROZEN』というタイトルだった『アナと雪の女王』 ヒットは邦題のおかげも?
今や、日本中でも知らない人が居ないレベルのヒット作の『アナと雪の女王』、ヒットの要因にはさまざまな理由が語られている。専門的な考察については識者の方々にお任せするとして、ネットでは「邦題のおかげでヒットしたのでは」という声も上がっている。
邦題というのは「日本語用として新たに付け直されたタイトル」のこと。そして、もともとのタイトル(原題)と邦題で、大きく食い違う作品というのは結構多いのだ。(映画ファンにとっては珍しくないことらしい)
『アナと雪の女王』の原題は『FROZEN』。“frozen”という単語には「凍った」「氷結した」「極寒の」「冷ややかな」という意味がある。およそここから『アナと雪の女王』に至るには、担当者のセンスが少なからず要求されたはずだ。(ちなみに、『アナ(Ana)』は『アン(Ann)/英語』のスペイン語読みでもあるそう)
とはいえ、ディズニー最新作『凍った』では、だれも観に行こうとは思わないかもしれないが……。
ネットではこの原題と邦題とのギャップに次のような意見が上がっている。
・邦題良いだろセンスあるわ
・FROZENはないわ
・まんま「FROZEN」のほうがかっこいいと思う俺は少数派
・ダサいけどタイトルだけみてどんな内容かはおおまかに想像できるよな
・子供向けなんだからこの邦題は大正解!
・FROZENってタイトルで観ようとは思わないよな 邦題は内容がなんとなく掴めるからいいでしょ
・frozenにしたのは、世界が凍るのと、姉妹の関係が凍るって理由でつけたのな
・沈黙シリーズなんて文脈もクソもない
中には否定的な意見もあるものの、おおむね“子供向けでもあるのでこれはイイのでは?”と肯定的な意見が見られる。
更にこうした「原題と邦題のギャップのある映画」についての意見も多く見られた。
原題『First Blood』(最初の血) → 『ランボー』※のちに日本語タイトルが逆輸入され「Rambo」となる珍しいパターン
原題『sister`s act』(修道女の行動) → 『天使にラブソングを』
原題『Coming to America』(アメリカに来た) → 『星の王子ニューヨークへ行く』
原題『UP』(上へ) → 『カールじいさんの空飛ぶ家』
原題『Brave』(勇敢な) → 『メリダとおそろしの森』
原題『Tangled』(からまる) → 『塔の上のラプンツェル』
原題『Ratatouille』(ラタトゥイユ:野菜料理) → 『レミーのおいしいレストラン 』
原題『Gravity』(重力) → 「ゼロ・グラヴィティ」
原題『True Justice』(真の正義) → 『スティーブン・セガール 沈黙の嵐』
ちなみに、CGアニメ作品の場合、「○○○の××」といった形でタイトルに「の」が入る邦題が多いのは、日本でウケのいいジブリ作品の影響があるのではないか、という分析もネット上で見られた。
『アナと雪の女王』含め、これらは“成功例”ともいえる邦題のネーミングだが、これら以外には「その訳、要るぅ?」というものもあったはず。作品の良さを生かすも殺すもタイトル次第だとしたら、配給会社の中の人の苦労が忍ばれるというものだ。
関連リンク
アナと雪の女王 | ディズニー映画
http://ugc.disney.co.jp/blog/movie/category/anayuki大ヒットの『アナと雪の女王』 邦題に込めた思いとは (THE PAGE) – Yahoo!ニュース
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140417-00000008-wordleaf-movi&p=1 [リンク]FROZEN←これの邦題をアナと雪の女王にしたセンス
http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1404016079/ [リンク]
※画像は『アナと雪の女王』公式サイトより引用
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