【ふんわりネタバレ】映画「聖闘士星矢 LEGEND OF SANCTUARY」観てきた

access_time create folderエンタメ

聖闘士星矢つい先日封切られたばかりの「聖闘士星矢 LEGEND OF SANCTUARY」を観てきました。
▼聖闘士星矢とは…
年齢によってはこの伝説的名作漫画を知らぬ方もいらっしゃるのではないでしょうか。おそらく平成生まれのみなさんにとっては、馴染みの薄い作品だと思います。かくいうわたしもリアルタイムではなく、愛蔵版で読んでいた世代なのですが、この映画の原作となった車田正美氏の「聖闘士星矢」は、まさしく男の子のための漫画でした。
車田正美氏は、「聖闘士星矢」の他に代表作として「リングにかけろ!」や「風魔の小次郎」など、少年向け漫画で一世代を築いた大御所です。血湧き肉踊る、男のメンツと心意気を賭けたバトルに定評があり、かつての少年たちはみなその作品に登場する主人公ないしサブキャラクターたちに、あこがれや尊敬を抱いたものです。
特に「聖闘士星矢」は、身寄りの不明瞭な100人の少年たちが集められ、「愛と戦争の女神・アテナの生まれ変わり」と称される少女・城戸沙織を守るため、過酷な修行を積み、人智を超えた力「小宇宙(コスモ)」を操る「聖闘士(セイント)」として彼女のために命を賭けて戦うという、現代の中二病患者なんか足元にも及ばないほどの壮大な世界観のなか、少年たちのアツいバトルが繰り広げられる…
この凝った設定と、「実は…○○だったのだ!」という問答無用な超展開、拳と拳のぶつかり合い、例によって例のごとくな戦闘力インフラなど、少年誌に求められるロマンのすべてがこれでもかというほど込められた作品なのです。
▼原作者総指揮 なのに やりたい放題
まず、結論から言ってしまうと、原作を読んでいない人には絶対におすすめ出来ない映画でした。もともとストーリーを知っていないと、話についていけない。でも逆に、原作を読んだ人には、是非観に行って欲しい映画でした。今回の作品の製作総指揮は、原作者である車田氏。
当然、原作に忠実なCG映画を予想することでしょう。しかしその期待は見事に裏切られるのです。
まず、ビジュアルからして。
車田氏の画風は昔の少年漫画のベーシックタイプ、現代の萌え要素など完全排除した男臭さ満点のキャラデザなのですが、これをまるっと改変。登場人物が全員、戦国BASARAかファイナルファンタジーにでも登場しそうな、「え?誰?これ誰?」と目を疑いたくなるような、そんな超イケメンになってしまっているのです。
そして肝心のストーリーも、駆け足すっとばし。バックボーンは裏設定
主要キャラのはずなのにエキストラレベルのセリフしかなかったり、紆余曲折あるはずの敵とは「俺は見抜いていた!」という究極の時短テクニックで和解したり、そうかと思えば原作では数ページで死ぬ敵がすごく凝った演出の末ていねいに描写されていたり…と、原作ファンにとっての「予定調和」は完全崩壊
1時間と少しの上映時間、一秒たりとも目が離せないのです。このエピソード、何百回も読んでるのに。
なので、もしかすると、原作に思い入れの強い人のなかには、「こんなの認めないよ!」という人もいるかも知れません。でも、個人的には好きでした。笑いどころもちゃんと用意されていて、ほっこりする場面もあり、原作ファンが是非!最新のCG技術で描いて欲しかったバトルのあれこれなど、見どころはたっぷりです。
「聖闘士星矢 LEGEND OF SANCTUARY」は、全国で公開中。6月21日に封切られたばかりなので、まだまだ間に合います。原作ファンの方は是非!
「聖闘士星矢 LEGEND OF SANCTUARY」 公式サイト 
http://saintseiya2014.com/

【Nicheee!編集部のイチオシ】「めんどくさい」「かったるい」は現代型うつらしい進化しすぎた恋愛シミュレーションゲーム集めました。男子フィギュアスケートが恋愛シミュレーションゲームに!ありがちだけどアニメキャラの年齢を調べてみたから 自分と照らしあわせて鬱になろうよ!

  1. HOME
  2. エンタメ
  3. 【ふんわりネタバレ】映画「聖闘士星矢 LEGEND OF SANCTUARY」観てきた
access_time create folderエンタメ
local_offer

Nicheee!(ニッチー!)

テレビ番組のリサーチャーによる情報サイト。 テレビ番組におけるネタ探しのプロが蓄積された知識とリサーチノウハウを武器に、芸能、雑学、海外、国内ご当地、動物など多岐に渡るジャンルをテレビ番組リサーチャー目線で発信しています。

ウェブサイト: http://www.nicheee.com/

  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。