海外旅行での家具購入。輸入規制や関税について知っておきたいこと
海外旅行の楽しさのひとつにショッピングがある。素敵なアパレルショップやインテリアショップで商品を眺めるだけで、ウキウキとした気持ちになるものだ。
もちろん眺めているだけでなく、気に入ったものがあれば購入することだってあるだろう。しかし海外での商品購入には気をつけるべき点がいくつかある。そこで今回は海外でのインテリア購入の際に、気をつけておきたい規制についてご紹介しよう。
お話を伺ったのは極東海運株式会社の江里口さん。まずは一番気になる税関についての規則を伺った。
「銃や麻薬等の社会悪物品はもちろん輸入が禁止されていますが、家具や装飾品等はワシントン条約の規制対象物が該当します。国内への持ち込みが事実上禁止されているものが多数ありますので、注意が必要です。代表的なものとして、トラの敷物や、象牙を使用したピアノの鍵盤、家具やインテリアの装飾として珊瑚や貝殻等が使用されていることがありますが、このようなものは規制対象品である可能性があります。また、ワシントン条約では動物だけでなく、サボテン等の植物も含まれますので気を付けなければなりません」なるほど、購入する際は素材を確認したり、植物についても確認が必要なようだ。もし、輸入の許可を得ることになった際はどのような手続きが必要なのだろうか。
「税関手続きにおいて、規制対象品でないことを証明するために、学名の提示を求められることもあります。また、規制対象品でも、商品とその用途によっては輸入できるものもありますが、輸出国の輸出許可書の取得や、経済産業省で輸入承認を得る必要があったりと、手続きがかなり大変ですので、怪しいものは購入しないほうがよいでしょう。もちろん、ワシントン条約とは無関係の家具やインテリアであれば、偽ブランド品等を除き、税関での所定の手続きを経て問題なく輸入できます」なかなか手続きも大変そうなので、購入する前に素材などはしっかりと確認したほうがよさそうだ。では、輸入することのできる家具やインテリアの関税率についてはどうなのだろうか。5つの家具、インテリアを例にご説明いただいた。(消費税は別途必要)
■ローテーブル
無税(一部の革張りの椅子を除き、家具関係は無税)
■ソファ
木製フレームなら無税(金属やその他のフレームなら3.8%)
■ベッド
無税
■ランプ
無税(イルミネーション等を除き、照明関係は無税)
■絨毯(じゅうたん)
無税~8.4%(材質、原産国による)
※原産地証明書原本があれば低い税率を適用できる場合もある
ワシントン条約規制対象品が使用されていそうな高級家具やブランド物を避ければ、一般的な家具、インテリア品は国内に持ち込むことができそうだ。関税率も素材に気をつければ無税があるようだが、海外では輸入規制や関税を意識してショッピングを楽しもう。
●取材協力 極東海運株式会社
http://www.e-trade.co.jp/
元記事URL http://suumo.jp/journal/2014/06/10/63913/
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