新作大漁! 夏の熱気も先取り「ゲームマーケット2014春」
今回初参加「JHラボ」の、真空管擬娘化カードゲーム「真空管ドールコレクション」
これまでにも複数回にわたって当日の会場状況をお伝えしてきたゲームマーケット。
今回も6月1日に東京ビッグサイトで開催された「ゲームマーケット2014春」に行ってまいりましたので、初出品のものを中心にいくつかの作品を紹介していきたいと思います。
今回のゲムマで気になった作品は………
Gods’ Gambit ~神々の一手~
机に並ぶ『Gods’ Gambit』
以前、ニコニコ超会議の際にも取り上げたゲームデザイナー・カナイセイジさんの新作ゲーム。
同じ色や数字のカードで重ねて手札から場に出し、誰よりも早く手札を無くすことを目指すUNO系のゲームとなっています。
今回は会場限定の先行販売ということで、多くの人が手に取っていました。
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『彼女のカレラRSトリックテイキングゲーム』
うひとつの新作ゲーム『BIRTH』と並んでの販売でした
現在月刊コミックバーズにて連載中の、麻宮騎亜さんによる漫画『彼女のカレラRS』のオリジナルカードゲーム。
リソース管理とトリックテイクが融合した、カードとチップを用いる戦略ゲームとなっています。
カードのイラストは原作同様、麻宮騎亜さんによるものとなるほか、漫画を読んでいない人にもゲームの世界観を感じられるよう、資料集も同梱されています。
モモンガ・ジャンプ
ゲームにつかうコマ等は木製素材
北海道より参加のサークル・eggplant制作の『モモンガ・ジャンプ』。
ゲーム内容としては「すごろく」なのですが、特徴的なのがテーブル上にそびえる丸太とジャンプ台。
サイコロを振る代わりに、このジャンプ台からモモンガを飛ばして着地点で出目を決めるという仕組みになっています。
フェルトで出来たモモンガを、着地点の丸太目指して弾いて飛ばすのですが、これが横になびいて外してしまったりと結構難しい!
ゲーム中のイベントによっては、他のプレイヤーから息を吹きかけられるなどの妨害をされることも。
着地点の木の断面はささくれ立っていて、ふわりと飛び出したモモンガがピタッと止まるようになっており、うまく着地に成功した時の気持ちよさは皆さんにも一度体験してほしいものでした。
ジャンプ台からフェルト製のモモンガを弾いて的を狙います
卒論VS.卒論
カードにはそれぞれに属性や効果が
サークル・川崎部さんによるカードゲーム『卒論VS.卒論』は、二人用の対戦カードゲーム。
カードごとに持つ属性の相性を利用して、相手がどんなカードを出すか読みつつ留年へと追い込んで行きます。
ゲームを進行する過程の中では「卒論を落とした」と称して山札のカードを捨てる場面も有り、プレイ中少々つらい気持ちになる人も居るのでは……?
会場で販売された製品版のほか、Webサイトにて試遊版のダウンロードも可能となっています。
こちらは低解像度のデータとなっていますが、プレイ自体には支障が無いので気になった方は一度試してはいかがでしょうか?
【次のページ】あの有名ゲームの作者や業界新聞もゲムマに出品!
想像と言葉
『想像と言葉』のチップを持つ米光さん
『ぷよぷよ』や『魔導物語』、『バロック』の企画で知られるゲームクリエイターの米光一成さん。
米光さんが受け持つ京都・立命館大学の授業の中で、学生の神谷聡子さんが発案した原案を元に発展させた二人の共作によるゲーム。
言葉が書かれたチップから選んだ3つの言葉を元に、さらに新たな言葉を紡ぐシンプルながらプレイヤーの想像力をかき立てる作品となっています。
最後の晩餐~裏切り者は誰だ~
コスプレで売り子をしていた甘日千歳さんは聖人萌えとのこと
オリジナルルールやストーリーの変化で様々な作品が作られている「人狼」派生ゲーム。
そうした中でも今回が初出品となるこのゲーム、特徴となるのがその制作元。
戦後から続く老舗キリスト教出版社「キリスト新聞社」なのです。
当初季刊誌の付録として企画したトレーディングカードが発端となり、カードゲーム第一弾『バイブルマスター』、そして今回初出品の『最後の晩餐』制作に至るという経緯。
毎ターンごとに配られるアイテムカードによって、他のプレイヤーの正体を見破ったり、ハンター役の力を得られるなど普通の人狼とは一味違ったゲーム性となっています。
今回も会場内は大賑わい
今回のゲームマーケットでは出品している各スペースのほか、会場内では謎解きゲームも開催されていて、クロスワードなど3つのミッションが用意され、答え合わせのブース前には長い行列が出来ていました。
300円の参加費を払うと3つの謎と場内のマップが載ったシートをもらえます
回答をチェックするブース前には長蛇の列が
会場内のあちこちにゲームのお題が置かれています
取材で訪れた正午すぎには、謎解きの回答待機列に多くの人が並んでいるのが目立ちましたが、会場全体を見ても、回を重ねるごとに会場に訪れる来場者は増えているように感じます。
世代や性別はもちろん、台湾からの出展者が居たり、来場者にも外国人の方がちらほら見えるなど、国境も越えて多くの人が訪れるイベントでした。
ウェブサイト: http://kai-you.net
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