ソニーのレンズ交換式デジタル一眼『NEX-5』『NEX-3』を触ってきました

access_time create folderガジェ通 デジタル・IT
ソニーが6月に発売するレンズ交換式デジタル一眼『NEX-5』

ソニーが6月に発売するレンズ交換式デジタル一眼『NEX-5』と『NEX-3』。“α”シリーズの新モデルで、有効画素数約1420万画素の『Exmor APS HD CMOSセンサー』と高性能な交換レンズなどによる、一眼レフと同等の高画質写真とハイビジョン動画撮影がウリの新製品が、本日から東京・銀座のソニーショールームで先行展示を開始したので、早速触ってきました。

『NEX』シリーズの特徴のひとつは、光学ファインダー式一眼レフカメラに搭載されているミラー、焦点板、ペンタブリズム、位相差検出AF用センサを使わない、薄型でコンパクトなボディ。一眼レフで使われるAPS-Cサイズの大型センサと、新開発のレンズマウント『Eマウント』による交換レンズと組み合わせて、コンパクトながら一眼レフと同等の高画質性能と機能を実現しています。

『NEX-5』をテーブルに置いたところ

銀座のショールームでは、カフェのような展示スペースを用意して、実機を自由に触れるようになっています。少々順番待ちをして、筆者は『E 18-55mm F3.5-5.6 OSS』レンズを装着した『NEX-5』をゲット。35mm換算で27~82.5mmの焦点距離をカバーする光学約3倍のズームレンズですが、ボディがコンパクトなだけにレンズの迫力が目立ちます。ボディはやはり薄くて軽量。レンズの分、少し重くなりますが、コンパクトデジタルカメラと同様に扱えます。

ボタン2コとホイールのみのシンプルな操作パネル

操作パネルはソフトキー2コとボタン付きホイールのみのシンプルな構造。露出補正やフラッシュ設定などの操作は撮影しながらすばやく切り替えられるように、ホイールに割り当てられています。

ホイールと画面が連動する直感的なユーザーインタフェース

撮影モード選択などの画面では、画面にホイール上のインタフェースを配置して、直感的に操作できるよう工夫されています。

ズームレンズ『E 18-55mm F3.5-5.6 OSS』

レンズを望遠側に切り替えると、ほとんどレンズにボディがオマケでくっついてきたようなイメージ。秋には光学11倍ズームのレンズ『E 18-200mm F3.5-6.3 OSS』の発売が予定されていますが、そちらを装着したらますますレンズの存在感が圧倒的になりそうですね。

『E 18-55mm F3.5-5.6 OSS』の広角と望遠の比較

『E 18-55mm F3.5-5.6 OSS』レンズでは、広角から望遠まで対応し、風景撮影からスナップ、ポートレートまで幅広く利用できます。

チルト可動式の液晶モニタ

3.0型の液晶モニタは、上方向に約80°、下方向に約45°傾けられるチルト可動式。人ごみで頭越しに撮影したり、子どもやペットの目線で低く構えて撮影したり、色々な視点での撮影が楽しめます。

『スイングパノラマ』で合成したパノラマ写真

シャッターボタンを押したままカメラを横方向に回転させ、連続撮影した画像を1枚に合成する『スイングパノラマ』の機能も試してみました。つなぎめが分からないぐらいキレイに1枚の画像に合成されているのが分かるでしょうか?7月中旬には、ファームアップデートにより、右目用のパノラマ画像と左眼用のパノラマ画像をそれぞれ生成して3Dのパノラマ写真を撮影できる『3Dスイングパノラマ』機能も追加される予定とのこと。

撮影機能ではほかにも、最高で約7コマ/秒の高速連射、露出の異なる3枚の画像を撮影して合成する『オートHDR』機能、1回のシャッターで6枚の画像を高速連写してから合成し、ブレ補正やノイズ低減をする『人物ブレ軽減モード』『手持ち夜景モード』などの機能が利用できます。被写界深度や絞りの知識がなくても、直感的な操作で背景のボケをコントロールできる『背景ぼかしコントロール』機能は、一眼ならではの絵づくりをしたい初心者には重宝しそう。

『NEX-3』の展示

『NEX-3』の方はカフェスペースで触れなかったので、ショールーム展示の方で触ってきました。薄型広角レンズ『E 16mm F2.8』を装着しています。シャープなイメージの『NEX-5』と比べると、『NEX-3』はずんぐり丸みをおびたイメージのボディ。『NEX-5』がブラック、シルバーのいずれかのカラーになるのに対して、『NEX-3』はホワイト、レッド、ブラックからカラーを選択できます。女性にはこちらがオススメかもしれません。機能的にも、『NEX-5』がAVCHD(1920×1080ピクセル)のフルハイビジョン動画に対応、『NEX-3』はMP4のハイビジョン(1440×1080ピクセル)動画のみ対応と、動画を除けば同じ性能です。

『NEX-5』と『NEX-3』の価格表を発見

気になる価格ですが……カフェの黒板に書いてありました!6月3日に発売する『NEX-3』は、薄型広角レンズ『E 16mm F2.8』のレンズキットが6万4800円、ズームレンズ『E 18-55mm F3.5-5.6 OSS』のレンズキットが6万9800円、両方をセットにしたダブルレンズキットが7万9800円。6月10日に発売する『NEX-5』は、薄型広角レンズキットが7万9800円、ズームレンズキットが8万4800円、ダブルレンズキットが9万4800円。いずれも税込みで、ソニーの直販サイト『ソニースタイル』での販売価格です。

先行展示は、東京・銀座のソニーショールームと名古屋、大阪のソニーストアで実施中。トークショーやタッチアンドトライコーナー、撮影体験コーナーが設けられる特別体験会は、銀座では5月15日と16日、名古屋では5月22日と23日、大阪では5月29日と30日に開催されます。詳しくはソニーショールーム、ソニーストアのサイトをご確認ください。

『NEX-5』『NEX-3』主な仕様
撮像素子:APS-Cサイズ(23.4×15.6mm) 原色フィルター付き『Exmor』APS HD CMOSセンサ
有効画素数:約1420万画素
画像ファイル形式:JPEG(Exif2.3、DCF2.0、DPOF、MPF Baseline準拠)、RAW(ソニー独自ARW2.2フォーマット)、RAW+JPEG
動画ファイル形式:AVCHD/MP4(NEX-5)、MP4(NEX-3)
記録媒体:メモリースティックPROデュオ、メモリースティックPRO-HGデュオ、SDメモリーカード、SDHCメモリーカード、SDXCメモリーカード
液晶モニタ:3.0型ワイドTFT駆動エクストラファイン液晶、92万1600ドット
液晶モニタ角度調整:上約80°、下約45°
電源:リチャージャブルバッテリーパック『NP-FW50』
サイズ:W110.8×D38.2×H58.8mm、最薄部24.2mm(NEX-5)、W117.2×D33.4×H62.6mm、最薄部25.4mm(NEX-3)
重量(本体のみ):約229g(NEX-5)、約297g(NEX-3)
付属品:バッテリーチャージャー、リチャージャブルバッテリーパック、USBケーブル、フラッシュ、フラッシュ用ケース、レンズキャップ、ショルダーストラップ、CD-ROM

薄型広角レンズ『E 16mm F2.8』主な仕様
35mm版換算焦点距離:24mm
画角(対角):83°
最小絞り:F22
最短撮影距離:0.24m
最大撮影倍率:0.078倍
フィルター径:49mm
サイズ(最大径×長さ):62.0×22.5mm
重量:約67g

ズームレンズ『E 18-55mm F3.5-5.6 OSS』主な仕様
35mm版換算焦点距離:27~82.5mm
画角(対角):76~29°
最小絞り:F22~F32
最短撮影距離:0.25m
最大撮影倍率:0.3倍
フィルター径:49mm
サイズ(最大径×長さ):62×60mm
重量:約194g

ズームレンズ『E 18-200mm F3.5-6.3 OSS』(秋に発売予定)主な仕様
35mm版換算焦点距離:27~300mm
画角(対角):76~8°
最小絞り:F22~F40
最短撮影距離:0.3~0.5m
最大撮影倍率:0.35倍
フィルター径:67mm
サイズ(最大径×長さ):75.5×99mm
重量:約524g

■関連記事
新世代“マイクロ一眼”のエントリーモデル登場『OLYMPUS PEN Lite E-PL1』
ライカから12倍ズームレンズ&GPS機能搭載のコンパクトデジカメ『V-LUX 20』
目からウロコ!の世界最小・最軽量レンズ交換式デジタルカメラ『GXR』

  1. HOME
  2. ガジェ通
  3. ソニーのレンズ交換式デジタル一眼『NEX-5』『NEX-3』を触ってきました
access_time create folderガジェ通 デジタル・IT

shnsk

宮原俊介(エグゼクティブマネージャー) 酒と音楽とプロレスを愛する、未来検索ブラジルのコンテンツプロデューサー。2010年3月~2019年11月まで2代目編集長、2019年12月~2024年3月に編集主幹を務め現職。ゲームコミュニティ『モゲラ』も担当してます

ウェブサイト: http://mogera.jp/

TwitterID: shnskm

  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。