【温泉好きの聖地】入浴無料ってマジ? 長野県・野沢温泉村の外湯巡りにいってみた
パウダースノーの聖地として知られる、長野県・野沢温泉村。実は“温泉”の名を冠する、日本で唯一の村でもあります。
村に点在する13か所の外湯は、すべて天然温泉100%かけ流し。しかも入浴は無料…!
実際に訪れて分かったその魅力や、知っておきたい注意点をご紹介します。
何を持って行く?どう入る?野沢温泉の外湯ガイド
野沢温泉の歴史は古く、開湯は8世紀ともいわれています。村のあちこちに点在する外湯は、昔から「湯仲間」と呼ばれる地元の人々によって、大切に守られてきました。
外湯は、受付スタッフのいない無人開放スタイルで、誰でも自由に利用可能。脱衣所と湯船、風呂桶だけのシンプルな造りなので、石けんやシャンプー、タオルは各自持参するのが基本です。
入浴料は無料ですが、入口に置かれた賽銭箱に感謝の気持ちをそっと添えていく——それが、ここでの粋なお約束になっています。
熱湯注意!野沢温泉に入る前の覚悟
まず初めに訪れたのが、外湯の総本山である「大湯」。
江戸時代から変わらぬ姿を残す、重厚感あふれる木造建築。近くで見ると、その貫録に思わず圧倒されます。
湯船は「あつ湯」と「ぬる湯」の2種類ありますが、“ぬる湯”という表記に油断は禁物。天然温泉かけ流しの外湯は、想像以上にしっかり熱めです。
大湯は想像以上の熱さで断念。次は、源泉温度約40度で入りやすいと評判の「熊の手洗い湯」へ向かいます。
道中で見つけた「熊の手洗い湯マップ」には、「よしお」「とみき」「やまね」など、まるで人名のような表記がずらり。謎に思って調べたところ、旅館などの周辺施設を指しているようです。
熊の手洗い湯に到着。熊が傷を癒したという話がこの名の由来になっています。
こちらもあつ湯・ぬる湯が選べる仕様です。迷わずぬる湯へ——
「………………?!?!激熱なんですが……………?!」慌てふためくビギナーに対し、先に入浴していた地元の奥様から「慣れるよ」と一言。
言われた通りしばらく浸かっていると、不思議と体が順応していきます。そんなベテランの奥様に話を聞いてみると、毎日お昼頃に入浴し、その後昼寝をするのが日課なのだそう。温泉とともにある、なんとも豊かな暮らしぶりでした。
ご朱印あつめ感覚で楽しめる。集印めぐりの魅力
外湯巡りをさらに楽しくしてくれるのが、野沢温泉名物の「集印めぐり」です。
集印帳は、野沢温泉観光案内所や商店街のお土産店で購入可能。
全部で27か所の集印台が設置されていて、ご朱印を10個以上集めるとタオル、20個以上でタオルまたは手ぬぐいがもらえるのもうれしいポイント。
観光案内所では、世界的芸術家・岡本太郎氏が手がけた「湯」の文字をあしらったグッズも販売されています。
外湯に祀られている温泉の守り仏・十二神将(じゅうにしんしょう)をデザインした手ぬぐいは、インパクト抜群でお土産にもぴったりです。
野沢温泉の台所。「麻釜」でゆで卵を発見
温泉が入浴だけでなく、生活そのものに使われている——そんな野沢温泉村を象徴するスポットが「麻釜(おがま)」。
約90度の温泉が湧き出し、もくもくと立ち上る湯気と硫黄の香りに包まれた場所です。
地元の人々が野沢菜を茹でることから、「野沢温泉の台所」とも呼ばれ、周辺のお店では、麻釜で調理した温泉卵や笹団子が販売されています。
現地では籠に入った卵を発見。思わず写真を撮りたくなる光景でした。
湯のある暮らしが、ここでは日常
湯気の立つ外湯へ向かう人の姿。そんな光景が、野沢温泉村では長い年月をかけて、ごく当たり前のものとして受け継がれてきました。
ここで温泉は、観光のための特別な存在ではなく、暮らしの中に自然と溶け込んでいます。
いつでも気軽に、源泉かけ流し。日常の一部として守られてきた、この村ならではの“湯の文化”を、ぜひ体感してみてください。
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