漱石・太宰・康成作品モチーフが随所に!? ボカロ曲『文学少女インセイン』のノベル版刊行
2012年9月28日に『ニコニコ動画』で発表され、35万回以上の再生数を誇るカラスヤサボウさんの鏡音リンオリジナル曲『文学少女インセイン』。数々の文学作品が登場する歌詞の世界観がノベライズされ、2014年2月22日にPHP研究所より刊行されます。
シナリオライターの保坂歩さんが担当したノベル版では、「文学の使者」を自称する少年アイに導かれた主人公・津島文歌(つしまふみか)が、明治・大正期を思わせる”帝都”と呼ばれる巨大な「塔」の中で死にゆく文学を救おうとするストーリー。「吾輩」と名乗る猫や童女「クラムボン」など、夏目漱石・宮沢賢治・太宰治・川端康成といった文豪の作品のモチーフが曲と同様に散りばめられているとのこと。巻末には登場する24作品を解説したガイドも付いているので、文豪たちに触れる入口としてもいいかも。
カバーイラスト・口絵・挿絵は、『文学少女インセイン』だけでなく『ダンスダンスデカダンス』『ジャスティファイドジェノサイド』といったカラスヤサボウさんの楽曲を手がけている紫槻さやかさん。初回限定特典として楽曲の設定極秘資料の小冊子が付いているとのことなので、楽曲のファンは入手する価値がありそうです。お値段は1200円(税別)。
【PV】文学少女インセイン 塔京異聞【小説版】 – YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=DMC-MWZ_FCU
文学少女インセイン [ 塔京異聞 – トウキョウストレンヂア ] (公式サイト)
http://insane-novel.com/
乙女男子。2004年よりブログ『Parsleyの「添え物は添え物らしく」』を運営し、社会・カルチャー・ネット情報など幅広いテーマを縦横無尽に執筆する傍ら、ライターとしても様々なメディアで活動中。好物はホットケーキと女性ファッション誌。
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