アップル、電子書籍やウェブ閲覧などに使えるタブレットPC『iPad』をついに発表
昨年からウワサされていたアップルのタブレットPC『iPad』がとうとう発表されましたね。日本時間午前3時の発表を、パソコンの前で待ちかまえていた人も多く、『Twitter』などでずいぶん盛り上がっていたようです。『iPad』の発売は3月下旬以降、米国での希望小売価格は499ドルから。発売と同時に、米・大手出版社が参加する電子書籍ストア『iBookstore』もスタートします。
『iPad』は、ウェブの閲覧、電子メール、ビデオや音楽の視聴、ゲーム、電子書籍の読書などに使えるタブレットPC。厚さ約1.3cm、重さ約680gと、現在販売されているネットブックなどに比べて薄型・軽量です。9.7インチと大型で高解像度のマルチタッチディスプレーを搭載しており、すべてのアプリケーションは縦横いずれの方向でも使用可能。きわめてレスポンスがよく、ウェブページのスクロールやゲームも快適に行えます。スクリーンとほぼ同じサイズのインテリジェントソフトキーボードにより、メールの送受信も簡単にできます。また、『iPad Keyboard Dock』を使えば、ハードウェアのフルサイズキーボードに接続も可能です。
12種類のマルチタッチアプリケーションを搭載しているほか、『App Store』が提供する14万のアプリケーションのほぼすべてを利用可能。これまでに『iPhone/iPod touch』用に購入したアプリケーションを『iPad』上で利用することもできます。電子書籍を読書するためのアプリケーション『iBooks』、電子書籍ストア『iBookstore』も新たに発表されました。『iPad』が一台あれば、音楽を聞きながら読書を楽しむこともできますね。
『iPad』のラインナップは、Wi-FiモデルとWi-Fi+3Gモデルの2種類のバージョンに、それぞれ16GBモデル、32GBモデル、64GBモデルの、合計6モデル。米国での希望小売価格は、Wi-Fiモデルの16GBモデルが499ドル、32GBモデルが599ドル、64GBモデルが699ドル。Wi-Fi+3Gモデルの16GBモデルが629ドル、32GBモデルが729ドル、64GBモデルが829ドル。発表前に予想されていた価格よりリーズナブルな設定です。
「魔法のような革新的デバイス」とスティーブ・ジョブズ氏に発表された『iPad』。いったいどんな驚きを感じさせてくれるのか、早く実物を触ってみたいものです。日本での販売開始時期や価格は、後日発表されるとのこと。おそらく4月頃になるようですが、春が待ち遠しいですね。
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京都在住の編集・ライター。ガジェット通信では、GoogleとSNS、新製品などを担当していましたが、今は「書店・ブックカフェが選ぶ一冊」京都編を取材執筆中。
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