イオングループで11月1日からレジ袋の無料配布終了へ

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イオングループは、2007年から一部店舗で導入していたレジ袋の無料配布中止の活動を11月1日から大幅に拡大。食品売り場でのレジ袋の無料配布を終了すると同時に、レジ袋の受け取りを辞退すると1回につき2円割引きにするサービスも全売り場で終了することを発表しました。

イオングループは2007年から「買物袋持参運動」を実施、マイバッグの使用を推奨することで2011年までに約17億3890万枚のレジ袋を削減、レジ袋の辞退率が2011年には60.4%になるなど、レジ袋の削減で成果をあげてきました。

買物袋持参運動
http://www.aeon.info/environment/environment/mybag.html

なぜレジ袋を減らす必要があるのでしょうか。よく引き合いに出されるのが、このページにも記載されている次の数字です。

Q1:そもそもレジ袋は何からできていて、何枚くらい使われているのですか?

A:レジ袋は石油からできていて、日本では乳幼児を除いた国民1人あたり年間約300枚、305億枚使われています(2002年実績日本ポリオレフィンフィルム工業組合様調べ)。レジ袋1枚作るのに石油が18.3ミリリットル必要なので、305億枚では約55.8万キロリットル、これを200リットルのドラム缶に換算すると279万本にもなります。

とはいえ、レジ袋の製造に使われる原料は石油の精製過程で作られるもののため、レジ袋を減らしただけでは石油の消費量を減らすことにはつながりません。このことはイオンの「買物袋持参運動」のページにも次のように記載されています。

Q3:レジ袋だけが問題なのですか?

A:残念ながら、レジ袋を減らしただけでは、ゴミ問題も石油の使いすぎも解決しません。でも、当たり前のようにお店でもらっているレジ袋を「もらわない」ことをきっかけにして普段の生活を見直していけば、いろいろな環境問題も解決していくのではないでしょうか。現在の環境問題は、私たちの生活そのものに起因していることが多いからです。

ではなぜイオングループはレジ袋の削減に取り組んでいるのか。次の項目から理解することができます。

Q2:どうしてレジ袋が問題なのですか?

A:レジ袋は、お店から家に買物した物を運ぶための袋です。毎日もらっていると、すぐにたまってしまいます。もしゴミ袋などに利用したとしても結局はゴミになります。(中略)ゴミ問題や石油の使いすぎを考えると、このまま放っておくわけにはいきません。その他にも、レジ袋がいろいろな場所に落ちているのをよく見かけます。海に流れていって亀や魚がクラゲと間違えて食べてしまって死んでしまうこともあるのです。

つまり、最終的にはゴミになるレジ袋を減らしてゴミを削減する、レジ袋をもらわないことで環境問題を考えるきっかけにする、という意図があるようです。イオングループで買い物をしたら、この機会にゴミの削減や環境問題について考えてみてはいかが。

イオン レジ袋無料配布中止のお知らせ
http://www.aeonretail.jp/campaign/shoppingbag/

イオングループはこのほか、2020年までにエネルギー使用量とCO2排出量を2010年から50%削減する“へらそう作戦”、2020年までに再生可能エネルギーを20万キロワット創出する“つくろう作戦”、全国100か所の店舗を防災拠点にする“まもろう作戦”を展開中。今後の取り組みにも注目できます。

イオンのecoプロジェクト
http://www.aeon.info/environment/manifesto.html

※10月30日追記
掲載当初、開始後4日間はマイバッグ持参で割引きを実施するという情報を記載しておりましたが、提供いただいた情報に誤りがあったため記載を削除いたしました。

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宮原俊介(エグゼクティブマネージャー) 酒と音楽とプロレスを愛する、未来検索ブラジルのコンテンツプロデューサー。2010年3月~2019年11月まで2代目編集長、2019年12月~2024年3月に編集主幹を務め現職。ゲームコミュニティ『モゲラ』も担当してます

ウェブサイト: http://mogera.jp/

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