『ドラクエ』堀井雄二さんと鳥山明先生が描いたモンスターイラスト比べ

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人気ロールプレイングゲームシリーズ『ドラゴンクエスト』(発売: スクウェア・エニックス)。そのゲームデザインやシナリオには全作品を通してゲームデザイナーの堀井雄二さんが携わっている。そしてモンスターイラストはもちろん『ドラゴンボール』で人気を博した鳥山明先生だ。そこに音楽業界の大御所・すぎやまこういち先生が加わることで、『ドラゴンクエスト』の素晴らしい世界が築かれていると言えよう(もちろん、そのほかの開発スタッフの力も忘れてはならない)。

そんな『ドラゴンクエスト』シリーズだが、堀井雄二さんがモンスターのイメージイラストをサラサラッと描き、それをもとに鳥山明先生がイメージを膨らませてモンスターをデザインしているのをご存知だろうか? 鳥山明先生は何もないところから100パーセント創作で描いているのではなく、ある程度イメージしやすいように堀井雄二さんがモンスターのラフ画を描いているのである。よって、スライムやドラキーなどのモンスターたちは、もともと堀井雄二さんのラフ画を参考に鳥山明先生がデザインしたといえるわけだ

……と、豆知識を得たところで、これから紹介する動画をぜひとも観ていただきたいと思う。その動画は堀井雄二さんの描いたモンスターのラフ画と鳥山明先生の完成イラストを比較したもので、堀井雄二さんのモンスターイメージを鳥山明先生がどのように料理したのか一目でわかるものとなっている。堀井雄二さんはある程度の要望をラフ画に込めて描くものの、鳥山明先生がイメージを膨らませてデザインしやすいように、かなり適当に描いている(良い意味での “適当” ととらえてほしい)。

この動画は動画共有サイト『ニコニコ動画』に掲載されており、多くの視聴者がコメントを寄せている。特に『ドラゴンクエストVI』のチャモロというキャラクターは堀井雄二さんのラフ画と鳥山明先生の完成イラストがまったく別人に見えるため、「え?」や「別人w」、「誰やねん」というコメントがされていた。確かに「誰やねん」と言えるレベルの違いである。堀井雄二さんは鳥山明先生に文章でもイメージを伝えており、「頭はおかっぱでなくてもかまいません」と指示していたため、おかっぱじゃなくなったと思われる。そう、堀井雄二さんのラフ画ではおかっぱだったのだ!

ほかにも、仮面の形状をしたモンスターのラフ画に注釈として「どんな仮面でもかまいません」と書かれていた。どんな仮面でもいいならラフ画の意味が……。堀井雄二さんのレアなラフ画が満載なので、『ドラゴンクエスト』ファンならばぜひとも観るべき動画といえよう。

写真: 『ドラクエの「堀井雄二のラフスケッチ」と「鳥山明の絵」を比較してみる』
※引用の範囲内にて掲載

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