ジャストシステム、新アルゴリズムを導入し変換精度が向上した『ATOK 2010』を発表

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ジャストシステムは、変換エンジン『ATOKハイブリッドコア』に新アルゴリズムを導入して文脈処理を強化し、さらに変換精度が向上した日本語入力システム『ATOK 2010 for Windows』を、2010年2月5日(金)より発売します。また、『ATOK』から英語、中国語、韓国語、フランス語などへのリアルタイム翻訳が行える『8カ国語Web翻訳変換』機能を新搭載した『ATOK 2010 for Windows [プレミアム]』を、同日発売します。価格は、通常版が税込み8400円、プレミアム版が税込み1万2600円です。

『ATOK 2010 for Windows』は『Windows 7』への対応とともに、プログラムの動作や使用メモリーを最適化。より軽快な動作が実現しました。変換エンジン『ATOKハイブリッドコア』には、同音異義語ごとの出現確率や、前方単語との距離を考慮した組み合わせの確率を総合的に計算する新アルゴリズムを導入。文脈に応じて適切な同音語に変換できるようになりました。『ATOKハイブリッドコア』のベースとなる統計情報も洗練し、変換精度がさらに向上しています。また、変換辞書の語いや用例も強化し、音楽用語、情報処理関連用語の充実と、基本的な語いの底上げを目的に日本史、物理など高校教科書に記載されている語いの拡充を行いました。

校正支援機能の強化として「重ね言葉の指摘」を追加し、「あらかじめ予約しておく」など、同じ意味の言葉を重ねて使っている場合に指摘と訂正候補を提示します。また、カタカナ語を入力しようとして誤って英単語のつづりを入力してしまった場合に、入力を正しく認識してカタカナ語に変換できるようになりました。「英語入力支援機能」の推測入力の精度もこれまでよりさらに進化していて、辞書の見直しと予測アルゴリズムの強化を行っています。英語推測入力の精度を向上させ、より実用性の高い英語入力推測候補を表示するようになりました。推測候補モードで表示されるウィンドウが一新され、推測候補・スペルチェック・和英変換をまとめて一覧表示し、目的の単語を見つけやすくなりました。このほか、複数単語に対してスペルチェックを行えるようになり、指摘理由もあわせて表示します。

さて、今回通常版と一緒に発表された『ATOK 2010 for Windows [プレミアム]』ですが、こちらは専用の新機能として、「8カ国語Web翻訳変換」機能と、電子辞典の「部分一致検索」機能を搭載しています。「8カ国語Web翻訳変換」機能では『ATOK』で変換中の言葉から英語、中国語、韓国語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、スペイン語、ポルトガル語の8カ国語へのリアルタイム翻訳が行えます。この機能は2011年5月までの期間限定で提供され、利用にはインターネットへの接続が必要です。電子辞典の「部分一致検索」機能では候補ウィンドウに設置した部分一致ボタンを押すだけで、単語が他の見出し語に含まれている場合も検索できるので、豊富な語いの中から適切な語に確実にアクセスできるようになりました。

ジャストシステムは『ATOK 2010』の発表の際に、『ATOK for iPhone』や『ATOK for Android』といった、新しいプラットフォームで利用できる『ATOK』を開発中であることを同時に発表しています。他にも『Google Chrome』向けをはじめとした様々な場面でもユーザーが『ATOK』を選ぶことができるよう開発を進めていくとのこと。筆者が使う携帯電話も『ATOK』が搭載されていて、それが理由で選んだということもありますが、今や多くの携帯電話に『ATOK』が搭載され、PCでのユーザーを喜ばせています。今後の『ATOK』の発展に目が離せません。
 

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