フランスのオタクショップに行ってみた! 人気はハルヒと意外なアレ【後編】

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前回お伝えした記事、『フランスのオタクショップに行ってみた! 人気はハルヒと意外なアレ』の後編をお伝えしたいと思う。フランスのパリにあるオタクショップ『nautilus』の取材レポートだ。スタッフのHugues氏によると、この店ではハルヒや『聖闘士星矢』、『初音ミク』などのフィギュアや関連商品が人気とのこと。

しかし、最近は美少女やカッコイイ系のフィギュア以外の商品も売れてきているらしく、そのひとつが『ケロロ軍曹』なのだそうだ。つまり、カワイイ系も売れてきているらしいのだ。カワイイ系はどんな客層が買っていくのか? 女性が多そうに思えるが、男性も普通に買っていくという。フランス人男性がケロロ……! 「かわいいよケロロかわいいよ」と、家に持ち帰ってコレクションしているのかもしれない。

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ちなみに、あまり有名な作品ではなくても美少女キャラクターのフィギュアが人気のようで、どれくらいセクシーで萌えるかにより、フィギュアを買っている人が多いようだ。この店では基本的に「美少女と『聖闘士星矢』が売れ筋商品」とのことなので、お世辞にも日本で絶賛発売中とはいえない『聖闘士星矢』の商品が、フランスではコンスタントに売れているという状況のようである。

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それゆえ、店頭にはいつも『聖闘士星矢』関連の商品が展示されており、数多くのフィギュアが売られている。「少し前までは『デスノート』系の商品も人気があったよ」とのことなので、フランスと日本では大きく “ブームの波が押し寄せる時期” が違うようである。そんな『デスノート』関連の商品は、死神リュークのディフォルメフィギュアと、Lの精巧に作られたフィギュアがあるのみだった。

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『ジョジョの奇妙な冒険』で人気を博している漫画家・荒木飛呂彦先生の作品、『バオー来訪者』のフィギュアも売られていた。山下しゅんやキャラクターシリーズのフィギュアもあり、かなりマニアックな商品といえる。山下しゅんやが誰なのか、フランス人に教えてもらうまで誰かわからなかった記者。「日本人なのに知らんの?」と言われてしまった……。

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オタクなフランス人は世間のブームに流れない。自分ブームに沿って自分だけの流行を見つけていく。オタクになったばかり人は『ドラゴンボール』から入って、そこから『週刊少年ジャンプ』を知り、『デスノート』を知り、ほかの作品を知っていく。そして自分ブームを次々に見つけていく」(パリで出会ったパリ在住日本人のコメント)

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誤解を恐れずに言えば「ブームと言うにはちょっと時代遅れな作品」と思える商品が『nautilus』には売られていた。例えば『ドラゴンボール』のフィギュアもそうだ。いまだに人気はあれど、日本人からすると熱狂するほど「ナウ」な商品ではない。しかし、フランスでは日本でのブームから数年後、後を追うかたちで作品を知ってファンになる人が多く、いまだに過去の作品のフィギュアが売れているといえる。

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