スーパーコンピュータ:気になるキーワード

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どこらへんが”スーパー”だったら、コンピュータは”スーパーコンピュータ(以下スパコン)”に分類されるんでしょうか。政府調達上のスパコンの定義は、平成17年の5月から「1.5TFLOPS以上の演算性能を持つ計算機のこと」だそうで”演算処理がおそろしく早く、その時点での最速スピードを誇る”かどうかが、スーパーとそうでないものの違いのようです。

スパコンと言えども、コンピュータであることは間違いが無く、CPUやメモリがあって、OSやアプリケーションソフトが動作するのは、私たちが日常で利用しているパソコンと変わりありません。しかし、スパコンはある特定の計算処理を行うことにおいて最適(最速)となるように設計されることが多いので、いろいろなことに使えるパソコンとは、やっぱりちょっと違います。また、スパコンは複数(大量)の演算処理装置をつないでいるので、それなりに広い設置場所が必要となり、置き場所に困ってしまうのも、最近流行のネットブックとは違うところです。

ところで、スパコンの中でも有名なのは、IBMが開発した『ディープ・ブルー(Deep Blue)』ではないでしょうか。当時のチェスの世界チャンピオンだったガルリ・カスパロ氏に勝利したコンピュータとして一躍有名になりましたが『ディープ・ブルー』は”チェス専用”に開発されたスパコンです。特定の目的(チェスでチャンピオンに勝つこと)のために設計されたのですが、その研究・開発成果は、IBMに大きな技術的進歩をもたらしたはずです。もしかしたら、今、みんなが使っているパソコンにも、その技術が転用されているかもしれませんね。

ちなみに、2009年時点で日本が国を挙げて推進している“次世代スーパーコンピュータ”は、『ディープ・ブルー』とは違い、気象予測や地震などの自然災害の予測、橋やビルなどの大規模建造物が地震によってどのような影響を受けるかの予測、タンパク質の構造解析や新エネルギーの研究など、あらゆる分野への活用が見込まれる汎用的なもののようです。

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