いとうせいこう、16年ぶり長編小説「想像ラジオ」が初の芥川賞候補作に
いとうせいこうの小説「想像ラジオ」が、第149回芥川龍之介賞(芥川賞)の候補作品に選出された。
日本のヒップホップ・シーンの確立に大きく貢献し、現在も□□□のメンバーとして音楽活動を展開するかたわら、TVや映画、舞台などさまざまなジャンルでマルチな才能を発揮している彼。小説家としては、88年に新潮社から刊行した「ノーライフキング」が第ニ回三島由紀夫賞の候補作となり、その後も「ワールズ・エンド・ガーデン」「アタとキイロとミロリロリ」「豊かに実る灰」など多数の作品を発表してきた。
彼にとって初の芥川賞候補となる「想像ラジオ」は、16年ぶりの新作長編小説として「文藝」2013年春季号に掲載されたもの。東北地方太平洋沖地震が発生した後の世界を舞台に、死者の声を届けるディスクジョッキーの姿を描いた話題作で、第ニ十六回三島由紀夫賞の候補にも選ばれた。芥川賞の発表は7月17日の選考会にて行われるので、続報に注目しておこう。
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