【TGS2025】ゲーム制作だけじゃない!装飾やブースの設置なども手掛けた「北海道情報大学」情報メディア学部2年の山口さんと森川准教授にインタビュー

【TGS2025】ゲーム制作だけじゃない!装飾やブースの設置なども手掛けた「北海道情報大学」情報メディア学部2年の山口さんと森川准教授にインタビュー


Matomo

2025年9月25日(木)~28日(日)の期間に幕張メッセで開催された、ゲームの祭典「東京ゲームショウ2025(以下、TGS2025)」に「北海道情報大学」が2011年から14年連続で出展!
今回は「北海道情報大学」情報メディア学部情報メディア学科に所属している2年生、山口さんと准教授の森川さんにインタビューしてきました。

2011年から14年連続で出展!「北海道情報大学」

「北海道情報大学」ブース「北海道情報大学」ブース – Saiga NAK

2011年から14年連続の出場となる北海道情報大学は、ゲームの出展はもちろんブースの設置や装飾まで学生が手掛けていました。
まずは「北海道情報大学」情報メディア学部情報メディア学科に所属している2年生、山口さんにインタビューしてきました!

「北海道情報大学」2年生、山口さんにインタビュー!

「Replica Club √D」制作者の山口さん(左)と、ただの藤井四段(右)「Replica Club √D」制作者の山口さん(左)と、ただの藤井四段(右) – Saiga NAK

― まずは、自己紹介をお願いします

山口さん: はい、「北海道情報大学」情報メディア学部情報メディア学科所属、2年の山口です。
Xの名義は、mnts(@Dysphoria96)でやってます。

ゲームタイトル「Replica Club √D」ゲームタイトル「Replica Club √D」 – Saiga NAK
「Replica Club √D」PVの一部「Replica Club √D」PVの一部 – Saiga NAK

― では早速、山口さんが制作したゲームについて教えてください

山口さん: 私が制作したのは、アドベンチャーモデルビジュアルノベルゲームの「Replica Club √D」です。
デザイン・プログラミング・プランニングを全て、私一人で制作していて、本職志望はデザイナーなので特にビジュアルにこだわって作っている作品なんです。
Steamのストアページを開設しているので、もし良かったらPVを見て頂けたら嬉しいです。

「講談社ゲームクリエイターズラボ」のフェローメンバーでもある「講談社ゲームクリエイターズラボ」のフェローメンバーでもある – Saiga NAK

― 全部一人で制作って、すごいですね

山口さん: はい、「Replica Club √D」は2025年7月20日(日)に大阪・関西万博で開催された、インディーゲームコンテスト「IND-1 2025」のセミファイナルで、プレゼンをさせていただいた作品でもあります。
今は「講談社ゲームクリエイターズラボ」のフェローメンバーとして、担当者さんがついて活動させてもらってます。

物語の中で集めた情報が欠片となる物語の中で集めた情報が欠片となる – Saiga NAK




– Saiga NAK

― 「Replica Club √D」のゲーム内容や山口さんがこだわって制作したところについて、教えてください

山口さん: 「Replica Club √D」の主人公は画家の男で、ノベルゲーム主体なんですけど、いろいろなアドベンチャーパートがあります。
いろんなオブジェクトを調べて目標を果たしていく脱出ゲームライブあるいは、物語の途中で事件に巻き込まれたりするんですけど、今まで物語の中で集めた情報が欠片として出てきます。
集めた情報の欠片を、正解の選択肢にどんどん押していくと一つの絵画として完成される推理パートはUIにこだわって作ってます。
戦闘パートもあるんですけど、敵がちゃんと動くように、頑張って作りました。

記念撮影記念撮影 – Saiga NAK

― 北海道情報大学のキャンパスは北海道にあるのですか

山口さん: 札幌市の隣の江別市にキャンパスがあります。

― 山口さんの地元も北海道ですか

山口さん: 私の地元出身は群馬です。
実を言うと、高校を卒業した後すぐに大学を入学せず、2年間公務員で働いていました。

― 高校卒業後は、公務員に就職したんですね

山口さん: はい。高校卒業後、公務員になりました。
でもやっぱり「ゲーム作りたいな」って「絵が好きだから、ゲームの絵を描きたいな」と思って探した場所が北海道情報大学で、仕事をしながら勉強し、特待をもらって大学に来ました。

北海道情報大学について説明を受ける藤井四段北海道情報大学について説明を受ける藤井四段 – Saiga NAK

― 北海道情報大学について教えてください

山口さん: 北海道情報大学は情報メディア学部とあと医療情報学部と経営情報学部の3つ、学科だとシステム科を合わせて、4つに分かれています。
なので半分はシステム関連の人たちで残り半分はデザイナーです。
デザイナーの中でも、広告や映画、映像などを5割とすると、その内ゲームは1、2割くらいです。
でもゲームを制作する人たちの熱意がすごいので、ゲームのイメージは強いと思います!
というのもTGS2025に北海道情報大学がブースとして出している森川先生が主体となって、主に北海道情報大学のゲーム分野を率いています。
多分「北海道情報大学」にゲームのイメージが強いのは、森川先生の手腕にあるからだと思います。

― 北海道情報大学を選んだ理由の一つとして、森川先生の研究室の存在が強かったのでしょうか

山口さん: いえ、当時私は森川先生の存在は知りませんでした。
親の支援を受けずに自分で学費を出せて、ゲームを制作できる大学を探していた時、北海道情報大学を見つけました。
北海道情報大学で、たまたま特待をもらっちゃったので来たって感じですね。

― 森川先生はどのような方ですか

山口さん: 森川先生はいつでも対応してくれて、生徒のために親身になって活動してくれる先生です。
学校全体というわけではないですけれど、先生が親身になっていろいろ相談に乗ってくれるので、私は本当に北海道情報大学に来てよかったなって、心の底から思ってます。

― 北海道情報大学の魅力や特徴を教えてください

山口さん: 専門学校は、一つの分野を2、3年かけて研修をするのに対して、大学は教養も学ぶ必要があります。
北海道情報大学は大卒という肩書きかつある程度の教養を身につけ、ゲーム業界に就職するために、ゲームショウのような大々的なイベント会場に参加し、直接冊子を持って様々な企業の方に営業をかけに行くスタイルです。
企業の方に営業をかけに行った結果、セガさんやTMMさんなど大手企業に就職する方も、ちらほら卒業生でいます。
企業へ営業をかけに行くスタイルは、他の大学にはない強みだと思います。

ゲーム制作について説明を受ける藤井四段ゲーム制作について説明を受ける藤井四段 – Saiga NAK

― 大学で教養とゲームなどの専門知識を並行して学ぶのは大変そうですね

山口さん: かなり大変ではありますね、寝る暇や食べる暇を惜しんで制作している人たちばかりです。
でもやっぱり、ゲーム業界に進みたいっていう気持ちがあるからこそ、頑張って勉強してゲーム制作をしています。

― 高校生の時からゲーム制作をしていましたか

山口さん: 私は大学に来てから作り始めました。
もともとイラストレーター志望でしたが、ポスターや映画じゃなくて、ゲームのイラストレーターになりたいって思ってたんですよね。
去年、森川先生にゲームショウに来ないかって誘われて、様々な企業の方と話しているうちに「あ、これ自分でゲーム作らないとダメだな」と思い始めて、去年の12月からゲームを作って、今回展示させていただいてます。
去年の12月からTGS2025の間にもいろんなコンテストに出場して、本当に大変な生活を送っています。

やたらと残業を推すが、それは愛ゆえやたらと残業を推すが、それは愛ゆえ – Saiga NAK

― 北海道情報大学へ入学希望の高校生に、メッセージをお願いします!

山口さん: 我々は、残業する学部ですけど後悔はさせません!

「北海道情報大学」森川准教授にインタビュー!

「北海道情報大学」森川准教授にインタビュー! – Saiga NAK

さらに「北海道情報大学」情報メディア学部情報メディア学科でゲームプログラミングを教えている、森川准教授にもインタビューできました。

― 「北海道情報大学」ブースの魅力を教えてください

森川准教授: ゲームを作るとなったら、普通はゲーム制作だけですよね。
でも我々は大学なので、一歩引いた視点で、お客さんが全体を見てどう思うかなどを考えて作らせています。
「当然ゲームだけじゃなくてブースの看板や壁とか、どうしたらブースに来てくれるかみたいなのを考えながら作りなさい」と「ゲームが面白いだけじゃなくて、それ以上が何かを考えて」、「エンターテイメントがウリだ」って言ってやってるんです。
ここは楽しませるサービスだから、画面の中以上に楽しめるものってあると思っています。

ブース内に設置されたパンフレットブース内に設置されたパンフレット – Saiga NAK

― 「北海道情報大学」の学生さんが、どこよりも一番動いていたと思うのですが、何か意図があるのでしょうか

森川准教授: やっぱり誰かが作った空間に自分のゲームを置いても自分のものという実感が持てないと思うんですよね。
自分が参加して作ったっていう気持ちになれば、もうちょっと違う意識が味わえると思ってやっています。
誰かにお膳立てしてもらうのは、クリエイターとしてどうかなと思っているので・・・。
他のところでは大学の広報活動とか学生募集につながることをしていると思うんですけど、我々は教育の場だと思ってやっています。

― ゲームショウには多くの業界関係者が訪れます

森川准教授: はい、就職活動も兼ねて来てるので、学生に積極的に声をかけさせています。
山口さんに関してはインディーズコーナーに行って、「仕事をください」って営業をかけさせてますよ。
また仕事を取ってくる人も何名か一応いますね。

― 最後に、森川准教授のモットーを教えていただけますか

森川准教授: 我々のモットーとしては、大体教員が頑張ってるところが多いと思うんですけど、ゲームショウなどのイベントでは学生が頑張らなきゃいけないじゃないですか。
僕ともう一人の河原先生がいるんですけど「なるべくブースにいないようにする」というのが、我々の暗黙の掟なんですよ。
学生の自主性に任せるっていうのが、我々のモットーになってますね。

以上、「北海道情報大学」情報メディア学部情報メディア学科に所属している2年生、山口さんと森川准教授のインタビューでした。

© Hokkaido Information University.

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