【香川県三豊市】市民生活の持続確保と働き手不足を補うために、自動運転EVバスの実証運行を実施

香川県三豊市とNTT西日本は「自動運転社会実装推進事業コンソーシアム協定」を締結し、国土交通省の令和7年度「地域公共交通確保維持改善事業(自動運転社会実装推進事業)」に採択された。採択結果を踏まえ、同コンソーシアム協定に基づき、自動運転EVバスの実証運行を実施する。
自動運転EVバス実証運行の目的
三豊市では急速な人口構造の変化により、高齢者等の移動困難者における移動手段の確保は喫緊の課題であり、併せて生産年齢人口の減少に伴うドライバーの人材不足も危機的状況を迎えているという。
そこで、自動運転技術を取り入れた公共交通の確立により、市民生活の持続確保とドライバーを含む働き手不足を補うことを目的に、三豊市、NTT西日本などの連携による地域課題の解決を目指す。
なお、今回の自動運転EVバスの実証運行は、今年の1月27日(月)~2月7日(金)の期間の実施に続いて2度目となり、技術面で新たな検証(信号協調)を加え、社会実装を意識した運行ルートの拡大を図り、レベル4の実現に向けて実証を進めていくという。
三豊市の自動運転EVバスの実証運行概要
三豊市での自動運転EVバス実証運行の実施主体は、自動運転社会実装推進事業コンソーシアム(三豊市×NTT西日本)。レベル4の実現を目指し、今回はレベル2での実証運行を実施する。
運行エリアは三豊市詫間町内。実証期間は10月31日(金)~11月30日(日)。なお、10月31日(金)については開始式及び関係者試乗のみ、11月16日(日)は運休。実証車両は、自動運転EVバス車両「マクニカNavya EVO」で、乗車定員は10名。自動運転時は20km未満の低速運行となる。

昨年度の実証運行からの変更点は、信号協調5か所において、車載カメラによる灯火色認識+信号協調システムによる灯火色情報、残秒情報の取得による車両制御を実装し、信号通過を自動にて安全かつ円滑に行うための検証を実施すること。
また、運行エリアを拡大。香川高等専門学校(詫間キャンパス)~三豊市地域交流館荘内までを延伸し、片道約6.5kmの実証運行を実施する。
今回の三豊市での実証運行において、三豊市はレベル4自動運転の社会実装に向けた全体統括、NTT西日本は調査事業統括、プロジェクトマネジメント、ネットワーク提供を行う。
その他、自動運転システム導入エンジニアリング及びサポート(自動運転EVバス、遠隔運行管理システム提供)、オペレーターメンバーの体制構築等については、連携企業にて実施される。
今後の計画
三豊市とNTT西日本は今回の実証の結果を踏まえ、自動運転サービス(レベル4)の社会実装実現に向け、今後も実証調査を積み重ねることで、自動運転サービスの提供に必要な課題の解決に取り組んでいく。
そして、こうした取り組みを通じて、ヒトやモノといった地域の資源を最大限活用し、必要に応じて自動運転といった先端技術の導入に挑戦しつつ、まちづくりと連携した新たなモビリティサービスの導入により、三豊市が地域公共交通の将来像として掲げる「行きたいときに 行きたいところへ 行けるまち」の実現を目指していくという。
移動困難者の移動手段の確保やドライバーの人材不足解決のために実施される、三豊市の自動運転EVバスの実証運行に注目だ。
(yukari)
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