『劇場版 チェンソーマン レゼ篇』を鑑賞したら見事に魂を抜かれてしまった(十束おとは)

みなさん、こんにちは。十束おとはです。

なんとも纏まらない気持ちのまま、この記事を書いています。
なぜなら、『劇場版 チェンソーマン レゼ篇』を鑑賞したから。
「原作面白かったし、レゼ篇1番好きだし……。」と若干スカした感じで観に行ったのですが見事に魂を抜かれ、帰り道で主題歌を聴き胸が苦しくなり←イマココ状態です。

レゼの魅力と制作陣の本気、そして時に思春期の煩悩が爆発した今作の魅力を、ほやほやの気持ちで記していこうと思います。
ネタバレほぼ無しなので、安心してお読みください。

ご存知の方も多いと思いますが、念のためあらすじをご紹介。

悪魔の心臓を持つ「チェンソーマン」となり、
公安対魔特異4課に所属する
デビルハンターの少年・デンジ (戸谷菊之介)。
憧れのマキマ (楠木ともり)とのデートで浮かれている中、
急な雨に見舞われ、雨宿りしていると
偶然“レゼ” (上田麗奈)という少女と出会った。
近所のカフェで働いているという彼女は
デンジに優しく微笑み、二人は急速に親密に。
この出会いを境に、デンジの日常は変わり始めていく……(公式サイトより引用)
公式サイト: https://chainsawman.dog/movie_reze/ [リンク]

アクションはもちろん、細部まで作り込まれた制作陣の本気がアツすぎる

今作の見どころは爽快感があり見応え満点なアクションと、心情や情景描写がとても丁寧で繊細であるという一見共存しなさそうな部分が見事にどちらも描かれているところではないでしょうか。とにかく全員の愛がものすごく大きい。
ちなみにチェンソーマンはアニメ放送時から本編だけでなくOPも話題でしたが、今作もものすごいことになっています。特にDDRポチタが可愛いのですが、見ているとなんだか不安な気持ちになってきて「誰かに踊らされているのか……?」と思ってしまうざわざわ感も良かったです。
また、作中には考察しがいのあるアイテムが多く登場します。タバコ入りのコーヒー、1本のガーベラ、学校の蜘蛛など。セリフや表情だけでなく、多くのアイテムに意味を持たせている(またはそう解釈できる部分が多くある)所もチェンソーマンっぽさがあらわれていて好きでした。

アクションシーンは、とにかくテンションが上がること間違いなし。挿入歌である『刃渡り2億センチ』が流れ出すタイミングも完璧だし、途中音ハメのような部分もあり胸熱でした。映画館の大きなスクリーンと爆音でこのシーンが楽しめるなんて、なんて贅沢。
花火のような綺麗さがあったかと思えば、派手な爆発もあり、瑞々しい水のシーンもあれば、重力に逆らう手に汗握るシーンもあり……とアニメ映画だからできる表現が散りばめられていてこのシーンを観にもう1度行きたいと思うほど。
個人的にはビームが好きなので、たくさん活躍してくれて嬉しかったです。非常に可愛い。

レゼのこと、一生忘れません

レゼ……レゼェ………。
ヲタクが好きな要素が詰まりすぎている女こと、レゼ。漫画版よりもずっとずっと心に深く刻み込まれることとなりました。
動くレゼは、更に儚くて可愛くて。この先の展開を知っているからこそ悲しいのだけれど、とてつもなくかっこよくもあって。
私が中学生の時に観ていたらレゼと同じ髪型・服装で好きな男の子と夏祭りに行くことを人生の目標にしていたことでしょう。
デンジに”泳ぎ方を教えた”ということがめちゃくちゃ後から効いてくるんですよね。それがなぜなのかは、ぜひみなさま劇場でお確かめくださいませ。

主人公だけでない人間ドラマの濃さ

今作の主役はデンジとレゼですが、他のキャラクターたちの関係性もきちんと丁寧に描いているところが素敵でした。
例えば、アキと天使の悪魔。そして野茂さん。デンジとマキマさんの映画のシーンも。
今作で初めて観た方も入りやすく、また今後が気になるような作りになっていたなと感じました。
そして何よりデンジが等身大でまっすぐで、つい応援したくなる点も人間ドラマの面白みに繋がっているのだと改めて感じました。

ここまで早口でつらつらと書いてきましたが、早くも2回目観たくなってきたのでまたレゼに会いに行ってきます……。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

ガーベラを食べているポチタ、可愛い。

(C)2025 MAPPA/チェンソーマンプロジェクト (C)藤本タツキ/集英社   

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(執筆者: 十束おとは)

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