声優とプログラマ

声優とプログラマ

今回はメカAGさんのブログからご寄稿いただきました。

声優とプログラマ

「ホリエモン「声優ってそんなにスキルいるの?」発言に人気声優の緒方恵美さんや榎本温子さんがコメント」 2013年06月17日 『ガジェット通信』
https://getnews.jp/archives/361739

養成所に金と時間をかけて通うよりも、自己流でオーディションを受けまくった方が場数を踏めていいのではないか?という話らしい。

これって何にでも言えるテーマだよね。プログラミングを義務教育にしようという話でも、ネット上で議論があった。

「採点できないなら、しなければいいのに」 2013年06月13日 『404 Blog Not Found』
http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/51873812.html

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ようするにプログラミングでも音楽家でもスポーツでも、世界的に有名になるような天才は、学校に通って学ぼうが自己流だろうが、結局は自分で上達するということなのだろう。

実際俺も学校でのプログラミングの授業を馬鹿にしきってたし。FORTRANでパンチカードだったw。自分では趣味でパソコン(当時はマイコンと言ったが)で、プログラムを作ってた。

ただ「学ぶ効率」でいえば、面白いかは別として、教科書的にセオリー通り学ぶ方が無駄がない気はするんだよね。自己流でやる人というのは、その遠回りが苦にならない、むしろ楽しいと感じる人、つまりそれが好きな人。好きなら100倍ぐらい効率が悪い方法でも、1000倍ぐらい惜しみなく時間をかけるので、普通の人よりは10倍上達する(笑)。

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プログラマをやってる人でもプログラミングが心底大好きだという人ばかりじゃない。大嫌いではないにせよ、取り立てて大好きでもない。単に飯の種としてやっている人も多い。そういう人は1000倍の時間はかけないだろう。あまり面白くなくても最短距離で効率よくプログラミングの技術を教えてもらった方がいい。声優も同じなのではなかろうか。それに本当にトップを目指す同士の競争だと、100倍の非効率のハンデを負ってたら負けちゃうし。

タレントや堀江貴文自身にも声優のオファーがあるというけれど、タレントはタレント業を通じてそういうスキルが自然と磨かれてるのではなかろうか。堀江貴文も初期の頃はあまり喋りが上手じゃなかった。10年ぐらいかけて喋りのスキルがアップをしたように思う。自己流だとそれだけの時間がかかるということなのだろう。またタレントとかの素人の声優だと一種類(つまり自分の地の)キャラしかできないのではなかろうか。プロの声優は「え?同じ声優なの?」と思うような違うキャラもやってるよね。

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人間の生物的な限界から目をそらしてはいけない。やっぱ効率的に学べるのは15歳~25歳ぐらいがピークだと思う。この時期を逃してしまうと、目に見えて効率が落ちる。よく「仕事が忙しくて勉強する時間がない」というけれど、それはいいわけで学習能力のピークが過ぎたということ。

だから学校とかで大半は無駄になるかもしれない知識を、この期間に詰め込む戦略というのは、そんなに的外れではないと思う。だってその時期を逸してしまうと、もう永久に学べなくなってしまう。この時期の飛び抜けた学習能力は、下手な鉄砲数撃ちゃ当たるという戦略に賭ける価値がある。

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ついでに小飼弾のエントリの話。

「学校でやること」だから、「評価する必要がある」。
なんで?

生徒を評価する必要はないが、教えてる先生がちゃんと教えているか評価する必要があるだろうに。生徒が学ばないのは自由だし自業自得だが、先生には給料を払ってるのだから。

つまり生徒を評価するというのは先生を評価するということ。だから、日教組とかなにかと学力テストに反対するよね。生徒をテストの点数で評価するな、というのが建前だが、結局は自分たちがちゃんと教えているかが評価されるのが嫌なのだろう。

執筆: この記事はメカAGさんのブログからご寄稿いただきました。

寄稿いただいた記事は2013年06月25日時点のものです。

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