土用の丑の日は「うなぎ風かまぼこ」を食べるぞ! 味もほぼ一緒だし! →本当に同じかAI味覚センサーで解析してみた

10月20日から「秋の土用」に入りました!
土用と言えば夏の「土用の丑の日」が有名ですが、秋にもやっぱり食べたいのはうなぎ! ふっくらこんがりジューシーなうなぎの蒲焼、うな丼、うな重、食いてぇなぁ〜!!


でも、うなぎって高いよネ……
だけど残念ながら、うなぎって高いんですよ……。
ただでさえ、何もかもが値上がりしているこのご時世。我らが吉野家のうな重だって1000円を軽く超えちゃったし、うなぎなんて庶民が気軽に食べられるものではなくなっちゃいました。ウウウウ……。
「うなぎ風かまぼこ」のクオリティがすごい!
でも、最近はこんな商品があったりします。かまぼこをうなぎの蒲焼風に加工した、うなぎ風かまぼこ!

特に有名なのは、一正蒲鉾の「うな次郎」と、スギヨの「うな蒲ちゃん」。どちらもかまぼこ業界では知られる企業です。


先日どちらも食べてみましたが、ふわっとした食感は完璧だし、皮まで丁寧に再現しているし、もはやかまぼことは思えないレベル。うなぎのタレとの相性もバッチリですし、ご飯との相性もバッチリ。これは本当にすごい!

検証で本物のうなぎも食べてみましたが、焼いた際にできた焦げの香ばしさやほろ苦さに違いを感じるものの、タレの味自体は一緒。基本的な味もほぼ変わらないように感じちゃいました。
やっぱりうなぎってこのタレがウマいわけですし、土用の丑の日もうなぎ風かまぼこで済ませちゃってもいいや!……なんて思っちゃうのは僕だけ!?
味の違いをAI味覚センサーで解析!
もしかしたら貧乏性な僕の舌がバグっているだけで、普通は本物のうなぎとうなぎ風かまぼこの味には大きな違いがあるのかもしれません。
そこで今回もこちらの方に協力をお願いしてみました!

OISSY(オイシー)株式会社の鈴木隆一さんです!
鈴木さんが開発した最新鋭マシンのAI味覚センサー「レオ」で、本物のうなぎとうなぎ風かまぼこを解析。味の違いを科学的に調べてみることにしましょう!

AI味覚センサー「レオ」はAI技術を用いてヒトの味覚を再現したセンサーで食品サンプルから電気信号を測定するマシン。独自のニューラルネットワーク(人工的な知能の実現)を通じて、塩味、酸味、旨味、苦味、甘味という5つの味覚を定量的な数値データとして出力できます。
ガジェット通信では過去にもAI味覚センサー「レオ」を用いてさまざまな検証をおこない、非常に興味深い結果を知ることができました。ぜひ過去の記事もチェックしてみてください。
いつものカップヌードルと高たんぱく・低糖質・ソルトオフの“PRO”は味が一緒? AI味覚センサーで科学的に解析!https://t.co/a3buLDaSMM— ガジェット通信(公式) (@getnewsfeed) October 2, 2025
「軽め」「ふつう」「濃いめ」セブンのコーヒーってそんなに味わいが違うの? →AI味覚センサーで調べてみた結果!https://t.co/sOGmv1foCu— ガジェット通信(公式) (@getnewsfeed) July 30, 2025
本物のうなぎとうなぎ風かまぼこの違いを科学的に比較した結果

それでは、うなぎ風かまぼこの「うな次郎」と「うな蒲ちゃん」、そして本物のうなぎを細かくほぐし、AI味覚センサー「レオ」で解析してみましょう。


そして待つこと数分。AI味覚センサー「レオ」が出した結果がこちら!

3つのレーダーチャートを比較してみるとどうでしょう。ほとんど形も大きさも変わりません……!

それぞれを数値で細かく見てみると、本物のうなぎが全体的に数値が大きくなっていました。また、特に「コク」の数値の差が開いています。

コクとは総合的な味の強さを示す数値。この数値が抜けているということは、やはりうなぎ風かまぼこよりも本物のうなぎのほうが味が強く、美味しさを感じやすいということになります。
ただしその差は小さく、本物のうなぎと「うな蒲ちゃん」は0.06ポイント、本物のうなぎと「うな次郎」は0.16ポイントとなっていました。この程度の差では味の違いに気づく人のほうが少ないそうなので、ほぼ一緒と感じてしまうのも当然なのです。
これは「うな次郎」も「うな蒲ちゃん」も本当によくできていることが科学的にも証明されたといっていいでしょう。つまり土用の丑の日をうなぎ風かまぼこで済ませても味的には問題なしってことだ!
今後もAI味覚解析シリーズにご期待ください!

ガジェット通信では今後もOISSY株式会社にご協力いただき、AI味覚センサー「レオ」でさまざまな食品の解析を試して定期的にレポートを掲載していく予定です。どうぞお楽しみに!
また、AI味覚センサー「レオ」についてはOISSY株式会社までお気軽にお問い合わせください。
OISSY株式会社
https://oissy.jp/[リンク]
撮影:オサダコウジ
執筆者:ノジーマ

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