素材は魚でも、高級焼肉の味がする!? ゲストを驚かせたい会食に『焼うお いし川』はいかが!

外食の醍醐味といえば、おいしさはもちろん体験価値も魅力です。もてなしの場となる会食では、なおさらでしょう。そこで推したいのが、サプライズ感満点ながらも正統派、なおかつ高齢の方や外国人のゲストにも喜んでもらえそうな一軒、『焼うお いし川』です。

その理由は同店ならではの新奇性にあるのですが、今秋オープンした銀座店のレポートで特徴を解説していきましょう。正式名称は『焼うお いし川 銀座凛華楼』。三越銀座の新館12階に、9月25日開業しました。

銀座の会食なら相応、むしろ安いかも!

『焼うお いし川』最大の特徴は、江戸前鮨の名店が開発した、焼肉店のように楽しむ魚業態であること。“肉を焼かない焼肉屋”とも称されるオリジナリティは、2004年に創業し現在(2025年10月)国内外に6業態・19店舗を展開する築地青空グループ、石川太信(もとのぶ)代表が2018年に生み出しました。

今回味わったのは、名物の『三色丼コース』。ひとり1万8000円(昼は若干内容が変わり1万5000円)と、なかなか高嶺の花ですが、ここは日本で最も地価が高いともいわれる銀座四丁目。それに銀座で鮨、もしくは高級焼肉ですから会食としては相応、むしろ安いといえるかもしれません。

脳がバグる感覚の美食がここに!

そしてコースは、トップバッターからフルスイング。単品でも5500円(小)する、コース内でも目玉の『至福の三色丼』が登場し、一気に心をつかんでくれます。ちなみにこの“三色”はウニ、イクラ、本マグロの大トロの構成ですが、極めつけはやはり大トロ。惜しげもなく“焼うお”の真骨頂で楽しませてくれるところも、まさに粋!

香ばしく焼かれた大トロは、高級焼肉店で味わうカルビさながらの風味です。いやしかし、噛みしめるたびにジュワりとあふれるうまみは、大トロのそれ。脳がバグるような感覚にいざなわれながら、至福のおいしさに感動させられます。

石川代表に聞くと、発想の原点は鮨の“炙り”にあるとか。本マグロの大トロは『特上カルビ』、中トロは『上カルビ』と見立て、魚を焼肉の世界観で楽しむ唯一無二の体験を提供するのがモットー。炙ることで際立つ、脂の甘みや香ばしさ、凝縮したうまみを引き出すべく、セルフではなく焼師がひと切れごとに最適な火入れで仕上げるそうです。

ホルモン? 牛タン? ウオォォォ!

続いては『本日のお造り盛り合わせ』。この日はオオモンハタ、愛媛産の真鯛、北海道産の海老の3種で、その次はいよいよ“焼うお”のメインステージ。バラエティ豊かな『焼うお 7種盛り合わせ』がお目見えし、こちらのボルテージもいっそう上がります。

先ほどの、カルビに見立てた本マグロも秀逸ながら、ここでも驚かされました。たとえば『北海道産ホッキ貝』。コリッとした豊かな弾力と、滋味深い甘みは、まるで高級ホルモンのおいしさです。

ほかにも『下関産天然トラフグ』は、牛タンを彷彿(ほうふつ)とさせるようなうまみと食感。1枚ずつ炙るたびにロースターの上をなぞる、太白胡麻油も芳醇な香りの秘密とのことですが、改めてマッチングの妙に驚かされます。

その後も、皮パリで仕上げてくれる『銚子産カマス』に『東北産アナゴ』、『日本海産ノドグロ』と続き、盛り合わせのラストは本マグロの中トロ、大トロでフィニッシュ。片方のトロは、すき焼きスタイルで食せるのも嬉しいポイントです。

この日の『三色丼コース』は、ほかにも渡り蟹を使った『季節のおひたし』、ウニとイクラが彩る『オクラと豆乳のすりながし』、鮨店ならではのアプローチが斬新な『濃厚ハマグリ出汁の冷麺』にデザートと、量も味わいも大満足の内容。

ありそうでなかった美食体験

個室も備えた和モダンな空間は、全席がオープンスタイルのカウンター。目の前で焼師が仕上げるライブ感や、コミュニケーションを交えながらもてなすサービスも、特別感を演出します。

本来は刺身で食す鮮度抜群の魚介を香ばしく炙り、焼肉の文脈で楽しむ「焼うお いし川」の革新性。これは、ありそうでなかった美食の体験価値といえるでしょう。銀座店のほかに築地や六本木、名古屋にもあるので、とっておきの会食にいかがでしょうか。

焼うお いし川
https://yakiuo-ishikawa.jp/

(執筆者: 中山秀明)

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