【10/6〜10/12の運勢】10月2週目の運勢はどうなる?SUGARさんが贈る12星座占いをチェック!
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2025年下半期の占いも公開しているので、ぜひ併せてチェックしてくださいね♡

今週のおひつじ座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
永遠の追いかけっこ
今週のおひつじ座は、おもむろに現れたタイムマシンに乗って、ここではないどこかへふっと連れ去られていくような星回り。
「私はかつて偶然性の誕生を「離接肢(=選択肢)の一つが現実性へするりと滑ってくる推移のスピード」というようにス音の連続で表してみたこともある。」(「音と匂ー偶然性の音と可能性の匂」)
そう書いていたのは文人哲学者の九鬼周造でした。風に揺れる「すすき」の様子や、ふと肌をなでた夜風「すずしい」という感覚もまた、私たちをあり得たかもしれない可能性のずっと奥にある原始偶然へと連れ去っていく、タイムマシンの装置として働いているのかもしれません。
あなたもまた、そうしてすべてを必然性の卍固めに落とし込まんとする現実から、ひとり静かに脱け出していくことになりそうです。
今週のおうし座の運勢

手を触れるとき
今週のおうし座は、「触れる」という最小にして最大の信頼行為に賭けていこうとするような星回り。
『大き掌(て)に枯野来し手をつつまるる』(桂信子)という句のごとし。
新約聖書でも、イエスはしばしば「手を触れる」ことによって癒しをもたらしていました。盲人の目に触れ、ハンセン病患者に触れ、子供を抱きしめる。そのいずれにおいても言葉以上の力が感じられましたが、掲句の「大き掌」はまさにそんなイエスの掌そのもの。
あなたもまた、「手」という最も人間的で、神聖な器官において、絶望の地平を横切る一条の光を見出していくべし。
今週のふたご座の運勢

神様は色話が好き
今週のふたご座は、みずからの宇宙に大いなる<笑い>を引き起こしていくような星回り。
哲学者のホワイトヘッドは『ホワイトヘッドの対話 1934〜1947』という本の中で「<笑い>のない宗教は本当の宗教とは言えない」ということを力説した上で、こう述べています。
「儀式のもつ緊張は、それが不自然であるためにとても耐えがたいものになります。だから、ご存知のように、アテナイ人は悲劇のあとにいつもサチュロス(喜劇)をしたんです」
あなたもまた、自身の直面している状況やおのれの人生の「未解決性」にけりをつけるにあたって、何よりもまず、どうしたら<笑い>を取り戻せるかを大切にしていきたいところです。
今週のかに座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
自由の代償
今週のかに座は、言葉や思考を手放して「空」であること受け入れていこうとするような星回り。
『秋半ば机の上の白紙かな』(宇多喜代子)という句のごとし。
「秋半ば」は、収穫や文化的行事も一通り終わり、冬支度に意識が移り始める頃合い。周囲は次第に色を失い、木々の葉は散り、空気がますます澄んでいく中で、人の心もまた、ただ日々の忙しさに追われるだけでなく、次の新しいサイクルに向けて一度ゼロに戻ろうとする意識が働いていくのかもしれません。
あなたもまた、自然界が葉を落とし、大気を澄ましていく動きと大いに連動していくべし。
今週のしし座の運勢

賭けに出る
今週のしし座は、いつもとは根本的に異なる方法論でのコミュニケーションへと開かれていこうとするような星回り。
一時期、占いをするタコがメディアで取り上げられたことがありましたが、無脊椎動物の中でもタコを含めた頭足類は大きな頭脳と多くの神経細胞を持っている一方で、脊椎動物である人間とは根本的に異なる脳の設計コンセプトのもとで脳を発達させてきました。
タコは脳ばかりでなく腕でも「思考している」のであり、短期記憶も可能。逆に、脳は腕の思考だけでは解決の難しい状況が発生した場合にかぎって、何かの判断を行いそれを身体全体に伝えているのだとか(ピーター・ゴドフリー=スミス『タコの心身問題 頭足類から考える意識の起源』)。
あなたもまた、困難な現実と対決する時ほど正攻法でバカ正直に前に出るのでなく、いい意味で予想や定石を裏切る形で攻略していくべし。
今週のおとめ座の運勢

これはという相手こそ
今週のおとめ座は、触れあえぬままのほうが、かえって心の奥深くに残っていくということを実感していくような星回り。
『月下の石二つ相呼びゐて触れず』(鷲谷菜七子)という句のごとし。
互いに惹かれ合い、何かを伝えようと、呼び合っているのに、どうしたわけか触れることができない――その理由が何であるかは明示されませんが、それこそがこの句の「哀しみ」の核心なのです。
あなたもまた、触れられないということ自体も、ひとつの愛のかたちなのだと、よくよく自分に言い聞かせていくべし。
今週のてんびん座の運勢

自分を与えるの術
今週のてんびん座は、無目的にぶらぶら歩いて、その道すがら、未知のものの感触に自分を委ねてみようとするような星回り。
自分をさらに自分らしく。自分と社会との結びつきやその基盤をしっかりとした、ゆるぎないものにしていきたいという志向性は、人生をある目的に向かって、意味のあるものにしていきたいと願う人にとっては最優先されるべきものと言えるかも知れません。
しかし一方で、自分というものから解き放たれたい、特定の目的や役割と分かちがたく結びついてしまった自分を解除してしまいたい思うこともあるのではないでしょうか。
あなたもまた、自分を固めて閉じていくのではなく、逆に不定形に開いていくことがテーマとなっていくのだと言えます。
今週のさそり座の運勢

無への通路の開け
今週のさそり座は、何気ない場所と時間にひとつの祝祭を見出していこうとするような星回り。
『背戸畑の芋名月となれりけり』(木下夕爾)という句のごとし。
「背戸(せど)畑」とは、家の裏手にある小さな畑のこと。たいてい日当たりも悪く、目立たない、まさに“表”ではない場所です。そこでは見返りの少ない労働や、ささやかな暮らしのいとなみが黙々と続いてきて、普段なら気にも留めないようなその場所に、作者はふとしみじみとした情感が生まれていることに気が付いたのでしょう。
あなたもまた、手柄ではなく、肩書でもなく、背戸の畑に向かうその背中にこそ、名月はふと舞い降りてくるのだということを、身をもって実感していくことができるかも知れません。
今週のいて座の運勢

皮膚は内臓の鏡
今週のいて座は、何かのきっかけで疼きだした傷を介して、みずからが生きて在ることを確かに感じとっていくような星回り。
気付けば、スーパーなどで売られている商品はすべからく透明なラップや包装でつつまれ、スマホやSNS、動画サイトなど、他者とのコミュニケーションや情報のやり取りも、随分前から間接的なものの割合がずっと大きくなっている。
いつの間にか「被膜ごし」にしか出来事や他者に触れられなくなってしまった私たちは、その当然の帰結として、子供の頃よりも傷つくことをずっと恐れるようになっただけでなく、直接<触れる>ことの価値や豊かさをすっかり見失ってしまったように思います。
あなたもまた、ゆっくりと真綿で絞めつけるように<わたし>を消していこうとする被膜を思いきって引き裂き、誰か何かに直接触れていくべし。
今週のやぎ座の運勢

静かなる啓示
今週のやぎ座は、名月を観に行くのではなく、名月がすでに自分のなかに差していたことにふと気が付いていくような星回り。
『名月や夜は人住まぬ峰の茶屋』(与謝蕪村)という句のごとし。
誰もいないからこそ、名月の存在は圧倒的な純度をもって立ち現れます。ここに重なるのが、仏教における「空」の思想。すべてのものは固定的な実体がない無自性であり、条件や関係から解き放たれたときにこそ、真如(=本質のままの実在)が顕われるという考えです。
あなたもまた、“不在”や“無人”を経たのちにあらわれる、より深い実在に触れていくことができるかも知れません。
今週のみずがめ座の運勢

なにもしないを大事にする
今週のみずがめ座は、上手に書こうとか、周囲の目を気にしようという考えをいったん脇に置いて、言葉をきちんと胸の奥やお腹で感じていこうとするような星回り。
「本当に思っていることを、うまく書けない文章のほうがときには文章としては上である。」
これは詩人の荒川洋治の『本を読む前に』からの一節ですが、この「書きえぬ」感覚というのは、顔文字やスタンプやそれに近い決まり文句でのやりとりの機会が増えていくほどに失われていくものでもあります。
あなたもまた、何かを語ること、自分の言葉にしていくことの不思議さに感じ入っていくことがテーマなのだと言えます。
今週のうお座の運勢

鎧をぬぐ
今週のうお座は、老いゆくことや、日々が静かになっていくことへの受容と安堵を感じていくような星回り。
『我庭の良夜の薄(すすき)湧く如し』(松本たかし)という句のごとし。
この句を最も詩的にしているのが「湧くごとし」という語です。「風にそよぐ」でも「月に光る」でもなく、作者はここで「我が庭」を通して自分の内側から、何か得体の知れない手応えのようなものを感じているのでしょう。
あなたもまた、世界を観るまなざしが、そのまま自己への慈しみに転じていくその過程を、しみじみ感じてみるといいでしょう。
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