故ジョージ・マイケル遺産管理団体、テイラー・スウィフト「Father Figure」に関して声明発表「成功を心より願っている」

 故ジョージ・マイケルの「Father Figure」が、テイラー・スウィフトによって再解釈され、彼女の最新アルバム『ザ・ライフ・オブ・ア・ショーガール』の4曲目に収録された。この楽曲は同じタイトルを冠し、1988年にヒットしたマイケルのオリジナル曲をインターポレーション(既存曲の要素を取り入れて再構築する手法)している。

 現地時間2025年10月2日、故マイケルの遺産管理団体は、アルバム『ザ・ライフ・オブ・ア・ショーガール』のリリース数時間前に、スウィフトの新録音に関する声明を発表した。

 「今年初め、テイラー・スウィフトと彼女のチームから、ジョージ・マイケルの名曲“Father Figure”を新曲にインターポレーションとして取り入れ、次のアルバムに収録したいという依頼を受け、私たちは大変喜びました」とジョージ・マイケル・エンターテインメントは、マイケルの公式SNSアカウントに投稿した声明で綴った。「楽曲を聴いたとき、二人の偉大なアーティストの結びつきを承認することに何のためらいもありませんでした。ジョージ自身も同じように感じただろうと確信しています。ジョージ・マイケル・エンターテインメントは、テイラーの“ザ・ライフ・オブ・ア・ショーガール”と“Father Figure”の成功を心より願っています」と続けた。

 故ジョージ・マイケルの「Father Figure」は、1988年に米ビルボード・ソング・チャート“Hot 100”で2週1位を獲得した。これは、彼の1987年のソロ・デビュー・アルバム『フェイス』から生まれた4曲の全米No.1シングルのひとつで、ほかには「Faith」「One More Try」「Monkey」がある。

 2016年に亡くなったマイケルはかつて、「“Father Figure”は、私が非常に特定の体験について書いた曲です」とこの曲の誕生について語っていた。「人の人生には明らかなパターンがあると思います。親元を離れたあと、人はその代わりとなる存在を求めるようになります。よく話題になるのは、息子が母親から離れて、代わりを求めるという文脈ですが、女性についてはあまり語られていません。ただ、女性にも同じことが言えるはずで、ある意味では父親を探すんだと思います。必ずしも実際の父親ではないけれど、その代わりとなる存在を求めているのです」と彼は説明していた。

 1989年に、「Father Figure」は【グラミー賞】の<最優秀ポップ・ボーカル・パフォーマンス>にノミネートされ、アルバム『フェイス』は<年間最優秀アルバム>を受賞した。スウィフトは、同年に誕生した。

 その後、1989年は、スウィフトが2014年に発表した5枚目のアルバムのタイトルとなった。1980年代ポップスに影響を受けたこの作品は、米ビルボード・アルバム・チャート“Billboard 200”で首位を獲得し、『ザ・ライフ・オブ・ア・ショーガール』と同様にマックス・マーティンとシェルバックがプロデュースを手がけている。

 スウィフトの12枚目のスタジオ・アルバム『ザ・ライフ・オブ・ア・ショーガール』は、現地時間10月3日午前0時にリリースされた。「Father Figure」は収録曲12曲のひとつで、「The Fate of Ophelia」がアルバムのオープニングを飾っている。

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