入社後のギャップ、ありません。銀行の新卒エンジニアによる「配属までの歩き方」徹底ガイド

▲写真左から、満田さん、永瀬(筆者)、元田さん
「銀行のエンジニアって、実際どんな仕事をするんだろう?」
「研修はしっかりしているのかな……」
この記事では、就活生の皆さんが抱えるそんな疑問や不安を解消すべく、ゼロバンク・デザインファクトリー(※)の新卒エンジニアである私、永瀬が、同期の元田さん、満田さんと共に、入社から配属までの「新卒エンジニア研修」のすべてを赤裸々にお届けします!
※ゼロバンク・デザインファクトリーは、ふくおかフィナンシャルグループの一員で、みんなの銀行のバンキングシステムを開発しています。
研修全体の流れ
まずは社会人・銀行員の基礎固めから(4月)
永瀬:新卒として入社すると、まずは「新入行員研修」があります。4月初週、「ふくおかフィナンシャルグループ(FFG)」(※)傘下の子銀行合同で行われる、3泊4日の合宿形式の研修に参加しました。
※ふくおかフィナンシャルグループは九州を地盤とし、地域経済発展への貢献により人々の生活を豊かにするとともに企業価値向上を目指す地域金融グループです。傘下の銀行には、福岡銀行、熊本銀行、十八親和銀行、福岡中央銀行、そしてみんなの銀行があります。
合宿研修では、社会人としてのビジネス基礎やFFGの歴史などを学ぶほか、他行の同期とも交流できる良い機会になりました。
その後、FFG本社にて3週間にわたり銀行員としての基礎知識や主な業務内容について学びました。それ以外にも電卓・札勘大会、スポーツフェスティバルなどもあり、非常に充実した1ヵ月でした。

エンジニアとしての土台を作る第一歩(5月)
永瀬:「新入行員研修」終了後は、4日間の「GWわくわくBoot Camp」を受講しました。
その後は、バックエンドエンジニア・フロントエンジニアを目指す私と元田さんは、FFGの研修施設で3ヵ月に渡る「デジタル人財育成プログラム」に参加。インフラエンジニア志望の満田さんは、配属部署にて「OJT」を受けることになりました。
みんなの銀行の8部署を駆け巡る!(8月)
永瀬:そして8月2週目より8月末にかけては、みんなの銀行のビジネス領域の8部署を体験する「ジョブリレー研修」に参加しました。
3ヵ月で実践力が身につく!エンジニア研修

永瀬:ここからは、それぞれの研修についてより詳しくお伝えします。
まずは、私たち全員が参加した「GWわくわくBoot Camp」では、ワークショップを中心に、「ユーザーの視点に立ったもの作り」や「アジャイル開発の思想」、そしてチームで開発を進める上で欠かせない「他者との意見の擦り合わせ方」などを学びました。
また、私と元田さんが参加した「デジタル人財育成プログラム」では、フレームワーク(SpringBootやReact)の使い方や開発を行う際の設計思想など、Webアプリケーション開発で必要となる基礎知識を一通り学びました。

元田:とにかく「学ぶ環境」が手厚いことに驚きました。「社会人になってから、こんなに研修に時間をかけてもらえるんだ!」と感動しましたね。会社が私たちの成長に本気で投資してくれているという実感は、新社会人としての不安を大きな期待へと変えてくれました。
特に、ECサイトを1週間という短い期間で作り上げる個人開発演習は、設計書の読み解きから開発スケジュール管理、実装まで、すべてを自分で考える必要があり、試行錯誤を繰り返す中で、断片的な知識が有機的に結びついていく感覚は忘れられません。
この極めて実務的な経験を通して、技術力はもちろん、プロジェクトを俯瞰で捉える視点や自己管理能力が、飛躍的に向上したと思います。

永瀬:私は、この研修を通してWebアプリケーション開発の基礎を網羅的に学べたことが一番の収穫です。また研修は、兄弟銀行である福岡銀行DX推進本部に配属された同期とも一緒に受けるので、組織を超えたつながりができたことも嬉しかったです(この研修で仲良くなった同期とはプライベートでゲームをしたり飲みに行ったりしています!)。
さらに、研修中は一人ひとりにメンターがついてくれて、仕事に関係する話から他愛もないプライベートの話まで気軽にできたのも、心強かったです。
この記事を読んでいる皆さんの中で、今はまだ「開発経験が少ない」という方でも、心配ありません。Web開発の基礎から実践的な演習まで、3ヵ月間で体系的に学べるカリキュラムが用意されており、着実に成長できる環境がここにありますから!
新卒第1号!インフラエンジニアのOJT最前線レポート(満田さんの体験談)
手厚い個別フォローと、リリース達成のやりがい
満田:ここからは、インフラエンジニアの満田がお話しします。
私のOJTは、約2ヵ月間、福岡オフィスの配属部署(Infrastructure Development Headquarters Architecture Division2)にて行われました。慣れない土地での生活ということもあり、最初は不安もありましたが、その心配はすぐに無くなりました。
OJTの期間は、先輩社員がメンターとしてついてくださり、基盤の説明はもちろん、業務上の相談からプライベートのことまで、親身になって相談に乗ってくれました。
実践的な業務に挑戦しながら、チームの一員としてリリース作業を経験することができ、無事に完了した時には、大きな達成感を得ることができました。この経験を通して、エンジニアとしてのやりがいを実感しました。
実は、インフラ領域では私が初めての新卒採用でした。そのため既に完成された研修カリキュラムがあったわけではありません。しかし、だからこそ先輩の皆さんが手厚く個別のフォローをしてくれました。
Slackスタンプが飛び交う!? 「銀行」のイメージを覆すフラットな文化

満田:「銀行」ということもあり、会社の雰囲気は他の企業に比べて堅いかもと想像していましたが、全くそんなことはありませんでした。
Slackでのコミュニケーションが非常に活発です。業務連絡から雑談まで、気負わずにメッセージを送れる空気感が醸成されています。オリジナルのスタンプもたくさんあり、Slack上のやりとりも活発、感情が伝わりやすくてとても表情豊かだと感じました。
もちろん、最初は覚えることが多いので楽とは言えません。Google Cloudとリポジトリの構成、レビューのルール、承認からリリースまでのフローなど……。でも、先輩方が本当に丁寧に教えてくれます。
自分の関わったサービスがリリースされた時の達成感は格別です。そして何より、皆さん本当に温かいです。安心して飛び込んで来てください。
「学びたい」情熱があれば大丈夫。未来の仲間を待っています!

永瀬:配属までのリアルな研修レポート、いかがでしたでしょうか。
入社前は、私たちも皆さんと同じように「銀行のエンジニアってどんな感じだろう?」「未経験でもやっていけるかな?」といった期待と不安を抱えていました。
しかし、3ヵ月以上にわたる手厚い研修を通して、その不安は確かな「自信」へと変わりました。座学で基礎を固め、実践的な演習で壁にぶつかることもありましたが、それらを乗り越えられたのは、何より親身に支えてくれる先輩や切磋琢磨できる同期という最高の仲間がいたからです。
アプリ開発を目指す人も、インフラを極めたい人も、それぞれの道でプロフェッショナルへと成長できる土壌がここにはあります。現時点での開発経験の有無は重要ではありません。大切なのは「学びたい」という情熱です。
この記事が、皆さんのほんの少しのきっかけになれば幸いです。未来の仲間として、皆さんとお会いできる日を楽しみにしています!
※この記事はオウンドメディア『みんなの銀行 公式note』からの転載です。
(執筆者: みんなの銀行)

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