ある⾦曜⽇、4⼈が⼊れ替わって⼤混乱!『シャッフル・フライデー』日本版声優 小笠原亜里沙&唐沢潤&伊藤彩沙インタビュー「家族からもらった大切な言葉」は?

ある⾦曜⽇、家族4⼈が⼊れ替わって⼤混乱!ディズニーが贈る最新実写映画『シャッフル・フライデー』(原題『Freakier Friday』)が公開中です。

【STORY】ママとおばあちゃんと暮らす高校生のハーパー。ママは結婚間近で、結婚相手の娘はキライな同級生!複雑なキモチで迎 えたある金曜日、目覚めたら家族の体が“シャッフル”していて大混乱!ママ⇔私、おばあちゃん⇔あの子――どうやった ら元に戻れるの?入れ替わって見えてきた、ママの本当のキモチ、あの子の本当のキモチ・・・笑って笑ってちょっぴり泣け る、最高のハートフルコメディ!

日本版声優を務める小笠原亜里沙さん(アンナ役)、唐沢潤さん(テス役)、伊藤彩沙さん(リリー役)に本作の魅力や、家族からもらった大切な言葉などお話を伺いました。

――本作とても楽しく拝見しました!まずは皆さんの感想をお聞き出来ますでしょうか。

小笠原:とにかく楽しかったです。出てくる人、出てくる人みんな個性的で、ちょっと男性の陰は薄かったかもしれませんが…(笑)。どのキャラクターも魅力的でした。

唐沢:スーパーヒーローが出るわけではなく、最新技術を駆使した映像を使っている映画ではないのですが、人間ドラマだけで、人の心の底に眠っている様なトキメキを目覚めさせてくれる作品だなと思いました。4人の中身がシャッフルされているという面白い設定はありながら、描かれているのはささやかな日常で、その中で「近い者同士なのに、お互いのこと全然分かっていないよね」という人間関係の面白さと難しさが表現されていて。
映画の中のアンナとテスは年齢を重ねて、すごくキャリアもあるのに、身近な人のことを一番分かっていないんですよね。ドタバタからの学びもあってすごく楽しませていただきました。

伊藤:もう本当に楽しくて、あっという間に時間が過ぎていきました。どのキャラクターも魅力的で応援したくなるキャラクターなんですけれど、入れ替わってからは、よりそのキャラクターの想いを知ることが出来て、夢中になって全員を応援しておりました。観終わった後は、「明日からも頑張って生きていこう!」というエネルギーをたくさんもらって。とにかくハッピーにポジティブになれる作品です。

――皆さんがおっしゃるとおり、入れ替わることで、それぞれのキャラクターの魅力的な部分も際立ちますよね。

伊藤:リリーはプライドが高いからこそ、なかなか周りに素直になれなかったり、本音が言えない子なんですよね。そういう弱さも入れ替わったことで見えてきて。とても愛しいなと思いました。

小笠原:アンナはハーパーの母親であり、仕事もバリバリしていて、素敵な大人なのですけれど、リンジー・ローハンさんの可愛らしさもあいまって、“一生懸命さ”が魅力的だなと思います。

唐沢:テス役のジェイミー・リー・カーティスさんは、素敵に年齢を重ねられていてお見事ですよね。どうしても女性は若くて可愛いのが一番という空気もありますけれど、年を重ねて肩肘を張っていないのに存在感がある、そんな所が憧れます。私はジェイミーさんと同い年なのですが、彼女のお芝居はすごく勉強になって、私がこれから表現のお仕事をしていく上でもリスペクト出来る方だなと改めて感じました。めちゃくちゃチャーミングだし、パワフルだし、お茶目なんですよね。

――テスが一番体張っていますよね!

唐沢:そうなんです! 中身がティーンになることでボディーラインが出る洋服を着ていますが、ナイスバディですよね。日頃からトレーニングをされているのだなと思います。あと、加齢に伴う病気の名前をたくさん言うことも楽しかったです(笑)。

――小笠原さんと唐沢さんは以前にもリンジーとジェイミーの吹き替えを担当されたことがありますが、伊藤さんは本当に初めましてですよね。

伊藤:そうなんです。私はこの作品が初めての実写作品の吹き替えで。二次元のキャラクターに声を当てるのとは感覚が全く違っていて、体の使い方、発声の仕方を1つ1つご指導いただきながら収録に臨ませていただきました。これは本当に感覚的なお話なんですけれど、思ったより声を出さなきゃいけないシーンが多くて。 アニメーションよりも自分の肉体を感じながらお芝居をする感覚でした。
あと、アニメーションですとキャラクターが同時に会話することはあまり無いですけれど、実写作品だと同じタイミングで言い合いをするので、本国の俳優さんが何て言っているのだろう?と耳を澄ませながら、英語と日本語のセリフを照らし合わせていくことが初めての経験でたくさん勉強させていただきました。

――小笠原さん、唐沢さんという先輩の吹き替えを聞いて刺激になった部分はありましたか?

伊藤:とても感動しました。とてもチャーミングで、声で表現出来る、その幅にすごく驚きました。試写会では、ストーリーに笑ったり泣いたり、お2人の表現に感動したり、自分の声にちょっと照れたり、すごく忙しかったです。

小笠原:伊藤さんの演じるリリー、すごく可愛くて。リリーの中にある優しさとか可愛らしさがとても伝わるなと思いました。

唐沢:私は伊藤さんのお芝居を聞いて、すごく新鮮で大事なことを思い出させてもらいました。やっぱり、長くこのお仕事をしていると良くも悪くも慣れてくる部分があるんですね。伊藤さんのお芝居にはそれが全然無くて、本当に心が動いて、その感情を体を通して呼吸で出している声の表現になっているので、素敵だなと思いました。ある意味私が学ばせていただきました。

伊藤:嬉しいです…!

――シャッフルすることでのキャラクターの違いをどう表現しましたか?

唐沢:私の強みとして、10代、20代という若い子の気持ちを過去に経験しているから、その時のことを思い出して演じました。若いから声を可愛くするとか、そういうことではなくて、自分の中にある、昔感じたことのある感情をお伝え出来ればなと考えました。分かりやすく可愛い声にしたり、高い声にするということも声優としては出来るのですが、ジェイミーさんのお芝居にはそんなことは通用しないなと。

小笠原:アンナとハーパーは親子で入れ替わるので、他の2人(テスとリリー)よりも「お互いのこと分かっているよね?」という想いが強い組み合わせですよね。吹き替えの時に、シャッフルすることでの混乱はありませんでしたが、母と娘だからこそこじれてしまうんだなという“気付き”を大切に演じていました。私にも娘がいて、まだまだ小さいのですが、いつかこうなっちゃうのかなあなんて思いながら(笑)。

伊藤:年齢を重ねているからこその深みをどうリリーの肉体で表現したらいいんだろう、というのは色々と試行錯誤しました。語尾がキュッて上がると若々しくなるので、一言一言諭す様に、落ち着いて話すことを心掛けていました。自分が「見た目リリーで中身はテス」ということはしっかりインプット出来ていたのですが、掛け合っている相手の中身は今誰だっけ?ということは少し混乱したので、確認しながら演じて、楽しかったです。

――劇中の衣装もすごく可愛くて、それを眺めているだけでも楽しかったです。

唐沢:“ピンクの塊”のドレスとか、私が普段絶対使わない、選ばないであろうものを見せていただいたから、これから自分のファッションにもちょっとピンクの小物を取り入れたいなと思いました。ピンクってとても幸せな色なんだなと思います。

小笠原:私はレコード屋さんに行った時の2人のファッションもすごく好きで。目立ってはいましたけれどあんなドレスで普通に街を歩けちゃうのも素敵だなって。

唐沢:今、日本でも高齢者の皆さんがカラフルなお洋服を着ていらして、楽しいな、良いなって思うんです。若い方ももちろんですけれど、ご家族でこの映画を観ても「ああ、この服素敵だな」と感じると思うんです。目から楽しくなれちゃう映画ですよね。

伊藤:コスメの話になるのですが、リッププランパーが登場するシーンがすごく面白くて。私もリッププランパーが大好きで、今もすごく強いやつを使っているんです。もう唇がパンパンに腫れちゃうんですけれど、どんどん高いレベルを追い求めてしまって(笑)。遊びに来た祖母が試しに塗って、わあっ!てなったこともあって。まさに『シャッフル・フライデー』な体験でした。

――素敵なエピソードをありがとうございます!本作には家族同士だからこそなかなか言えなかったことを吐露したり、心が温まるシーンがたくさんあります。皆さんが家族からもらって印象的だった言葉はありますか?

唐沢:私は両親が思っているような職業を選ばなかったこともあり、よく母から「このままでいいの?」と言われていて。その言葉をかけられた時、すごく反抗したんですね。自分の想いを貫いてこの道を選んだのですが、大変なことがあって挫けそうになった時に、母が「このままでいいよ」と言ってくれたんです。「このままでいいの?」と怒られていたのに「このままでいいよ」と肯定の言葉に変わった時のことをすごく覚えていて、この映画を観た時にも思い出していました。
そうやって、人の心の深いところに染み込む作品だなと思って。こういう映画って大事だなと感じたんです。「このままでいいよ」ってテスも言っていそうな言葉ですよね。

小笠原:私は今日娘に言われた「いってらっしゃい」です。今6歳なのですが、その言葉を聞くと、本当に頑張ろうって思えるんですよね。

伊藤:私はお2人と違ったタイプの言葉なのですが、母から「痩せた?」って言われると嬉しいんです。私を含め家族がみんな食べることが大好きで、万年ダイエッターでもあるのですが、京都の実家と毎日に様にテレビ電話をしていて、私がイベント前に絞っている時とかすぐ「痩せた?」って気が付いてくれて。よく見てくれているんだなと思って嬉しい気持ちと、頑張らなきゃという気持ちが両方湧き上がります。

――普段見てくれているからこそ変化に気が付くのですよね。今日は素敵なお話をどうもありがとうございました!

撮影;たむらとも

『シャッフル・フライデー』全国公開中!

■原題:FREAKIER FRIDAY(全米公開8月8日)
■監督:ニーシャ・ガナトラ
■キャスト:ジェイミー・リー・カーティス/リンジー・ローハン/ジュリア・バターズ/ソフィア・ハモンズ/マニー・ジャシント/チャド・マイケル・マーレイ
■日本版声優:小笠原亜里沙、唐沢潤、本渡楓、伊藤彩沙、竹内栄治、浪川大輔、原康義
■上映時間:1 時間 52 分
■配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン ©2025 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.

【STORY】
ママとおばあちゃんと暮らす高校生のハーパー。ママは結婚間近で、結婚相手の娘はキライな同級生!複雑なキモチで迎
えたある金曜日、目覚めたら家族の体が“シャッフル”していて大混乱!ママ⇔私、おばあちゃん⇔あの子――どうやった
ら元に戻れるの?入れ替わって見えてきた、ママの本当のキモチ、あの子の本当のキモチ・・・笑って笑ってちょっぴり泣け
る、最高のハートフルコメディ!

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藤本エリ

映画・アニメ・美容が好きなライターです。

ウェブサイト: https://twitter.com/ZOKU_F

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