リゾ、完成しているニューALをリリースしない可能性について説明「今の私の気持ちとは合わなくなった」

 今年3月、リゾがニュー・アルバム『ラブ・イン・リアル・ライフ』が完成したと明かしていたにもかかわらず、代わりに『マイ・フェイス・ハーツ・フロム・スマイリング』というタイトルのラップ・ミックステープがリリースされたことにファンは驚いた。

 現地時間2025年9月8日に公開されたニューヨーク・マガジンの新しいカバー・ストーリーで、リゾはこの方向転換の理由を明かしている。彼女は以前発表していたアルバムのリリース時期や実現の可否について確信が持てないと述べ、当面の間はプロジェクトから距離を置く決断をしたと語った。『ラブ・イン・リアル・ライフ』の大半を2022年に書いたと説明しながら彼女は、「2025年までに私は変わりましたし、世界も大きく変わりました。本当に多くのことが起きました」と語り、「今の私の気持ちとは合わなくなったんです。“別のやり方をしなきゃ。それが何かはわからないけど、とにかく直感に従って進もう”と思いました」と説明した。

 アルバムの先行シングルが米ビルボード・ソング・チャート“Hot 100”に入ることができなかった後、リゾは自身のレーベルであるアトランティック・レコードの上層部と話し合いを持ち、当面アルバムを棚上げしたい理由を説明したと語った。「私はテーブルに着いて、“今から自分のやり方で物事を進めたい。そして皆には私をバックアップしてほしい。少し怖いことにはなりますが”と言ったんです」と彼女は語り、「すると全員が同意し、“必要なことは何でもサポートするよ”と言ってくれました」と続けた。

 リゾは、『ラブ・イン・リアル・ライフ』のリリース時期は“未定”であると述べ、プロジェクトの発表予定や時期について肯定も否定もしなかった。代わりに、彼女はミックステープ『マイ・フェイス・ハーツ・フロム・スマイリング』を含む、自分が作りたい音楽の発表に集中している。「今、私がこの地球上で人間として経験した中で最も刺激的で創造的な流れの中にいるんです。人がそれを気に入らなくてもどうでもいい。あと7000曲は同じような楽曲がある。これが最後のアルバムではないですし、歌う最後の曲でもない。私を消せるわけないでしょ!」と彼女は語っている。

 リゾは2023年にツアー・ダンサーだった3人からセクシャル・ハラスメントや敵対的な労働環境を醸成したとして訴えられ、その後、元衣装アシスタントから世界ツアーにおいて人種差別的・性差別的な環境を助長したとして訴えられるなど、世間から激しい批判を浴びた。彼女は2件目の訴訟からは既に外されているが、彼女の会社Big Grrrl Big Touring Inc. は依然として同訴訟の被告となっている。彼女はこれまで全ての不正行為について“虚偽の主張”であるとして否定し、広報担当者は米ビルボードへの声明で2件目の訴訟を“宣伝目的の策略”と主張していた。

 リゾはインタビューで、訴訟が自身に与えた精神的負担について説明し、友人とその子どもたちとテーマパークにいた際に、その影響に対処するため車に戻らざるを得なかったエピソードを語った。彼女は、「車の中で、言いたいことが言えなくて悔しくて泣いてました。インスタグラム・ライブに出て“一体何が起きてるの?”って言えなかった。法的なことで。言ったこともしたことも、法廷で不利な証拠として使われるので」と述べている。

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