9月になっても値上げラッシュなのに「すき家」はなぜ値下げ?

9月に入っても食料品などの値上げラッシュが止まらない日本。


https://x.com/sukiya_jp/status/1963376637040628118

そんな中、9月4日から牛丼チェーンの「すき家」が値下げを実施しています。

値下げされたのは牛丼のミニが430円→390円(40円値下げ)、並盛が480円→450円(30円値下げ)、大盛が680円→650円(30円値下げ)、特盛が880円→850円(30円値下げ)の4品目と、その他トッピング牛丼や牛皿など合計36品目。なお、牛丼の中盛・メガは値下げなしとなっています。(価格は全て税込価格)

すき家の広報担当に話を聞いたところ「今回の価格改定は、名目賃金の上昇が見られる一方、物価高により実質賃金の上昇は依然として限定的です。このような経済環境の中、すき家の牛丼を多くのお客様により手頃な価格でお楽しみいただきたいという想いから実施しました」ということでした。

同時に「店舗における生産性の向上や、当社独自の原材料調達の仕組みにより、値下げしながらも収益性を上げることは可能と考えています。例として、すき家は数年前から、セルフオーダー用のタッチパネルやセミセルフレジを導入しています。これにより、人員配置の最適化を図りつつ、サービスの質を維持・向上させています」とも話してくれました。

今回の値下げに関して消費者からは「感謝のお言葉を多数いただいております」とのことで、「具体的には、物価高のなか価格改定を行うことに対する感謝のお言葉や、より手頃な価格になることで来店しやすくなるというお言葉、国産米100%使用など品質を維持しながら価格改定を行うことへの感謝のお声などがございます」といいます。

「ネズミ混入事件で失った客を呼び戻す戦略」といった声もあるようですが、と水を向けると「そのようなお声も認識はしております。しかしながら、今回の価格改定の意図は、物価上昇が長期化し、実質賃金の上昇が限られる中で、日々の食事をよりお手頃な価格で楽しみたいというお客様のニーズにお応えしたものです」という答えが返ってきました。

ネズミ混入事件発生以降、低下してしまった消費者からの信頼や来店頻度を回復させることができるのか、デフレ時代のように他の牛丼チェーンの値下げを誘発するのか、すき家の今回の値下げによる影響が注目されます。

※画像提供:株式会社すき家

(執筆者: 6PAC)

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